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☆2019/10/25更新☆
【読書雑記581】『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(ブレイディみかこ、新潮社、1350円+税)。イギリスに腰を落ち着けて暮らす著者ならではの作品、今の英国社会の、人種、貧富を原因として起きる食い違い、ギクシャクを描く好著。著者の「息子」が主人公。イギリス・ブライトン市の学校ランキング1位である公立カトリック小学校を卒業した「息子」は、カトリックの中学校ではなく、元底辺中学校に進学する。本書は、その中学生活の最初の一年半を描いている。
優等生の「ぼく」(著者の子ども)が通い始めたのは、人種も貧富もごちゃまぜの「元・底辺中学校」だった。毎日が事件の連続だ。人種差別丸出しの美少年、ジェンダーに悩むサッカー少年。貧富の差で食い違いが起こったり、アイデンティティの違いに悩んだり・・。思春期真最中の息子と母ちゃんの著者は、ともに考え悩む。そこのところを、経験者だけが書ける筆致で明らかにする。
≪子育てとは親の覚悟と子への信頼につきると強く思います。多様な環境の中、みかこさんが腹をくくって本音で息子さんと接し、息子さんはそれをちゃんと受け止めて、ぐんぐん成長していく姿がすばらしく、胸がいっぱい涙なくては読めません≫≪「答え」が安売りされる時代に、それって本当! ?と立ち止まらせてくれる本≫≪「彼」がしなやかな感性で自分の答えを導き出す姿に、子どもだってディープに「社会」と対峙してるんだ! と衝撃を受け、子育てちょっとナメてたかも…と反省≫とは、この本づくりに関わった人々の感想。
Smart Renewal History by The Room
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