編集長の毒吐録
<<前のページ

☆2020/2/22更新☆

第129回ミニ企画展示『こんなはずじゃなかった』(立命館大学国際平和ミュージアム、〜3月21日〈土〉)を観た。京都・西陣で、地域と医療、病者や老いと向き合った医師・早川一光(1924年〜2018)は、地域医療の先駆者のひとりだった。最晩年は自分も病を得た。“人間”を丸ごと、全体的に診ようとしたが、そのことの難しさを痛感した。

展覧会では、戦後日本社会での早川医師の取り組みと、老いの中で理想の医療と介護を考え続けた姿を紹介した『こんなはずじゃなかった』(松村和彦写真展)をもとに、松村氏自身の写真も加えて紹介する。安心・安全の社会をどのようにして実現することが出来るのか、改めて考える機会となった。

拙著(『近代の京都を創った人たち』)で「早川一光と医療」として書いたことがある。<僕が歌『1本の鉛筆』を初めて聴いたのは30数年前、「わらじ医者」として親しまれた医師・早川一光(1924年〜2018)の歌でだった。京都生協嵯峨野組合員センターの2階で学習会が行われたのだが、早川さんは講師だった。講師でもあった僕は氏の話が聞きたくて早めに出かけた。その時、氏は手話を交えて『1本の鉛筆』を披露、戦争反対を訴えた。“ペンは剣より強し”。頭の中に響くのは、美空ひばりの歌声>

Smart Renewal History by The Room

閉じる

First drafted 1.5.2001 Copy right(c)福祉広場
このホームページの文章・画像の無断転載は固くお断りします。
Site created by HAL PROMOTIN INC