編集長の毒吐録
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☆2020/4/17更新☆

【読書雑記629】『京都の近代化遺産 歴史を語る産業遺産・近代建築物』(川上貢/監修、淡交社、2800円+税)。京都市がおこなった調査をもとにした<近代化遺産に関しての報告書『京都市の近代化遺産―京都市近代化遺産(建造物等)調査報告書―産業遺産編』『京都市の近代化遺産―京都市近代化遺産(建造物等)調査報告書―近代建築編』をもとに構成してある。

近代化遺産の産業遺産、近代建築物を総論と個別解説をたて糸に、東京遷都後の京都の建設事情、歴史の裏側のエピソードをコラムの形でよこ糸に紹介し、明治以後の京都の町の歴史を建築の視点で紹介されている。

京都の産業遺産や建築物を2ページで一つ紹介している。所在地、構造形式、設計施工者、施工年次、詳細な解説と写真(一部はモノクロ)と続き、巻末に案内マップと索引が付けられている。日本の近現代史を側面からたどる趣もある。取り上げられている建物や構造物の姿も「美しい」。残すべき価値があるのを理解。残すべき文化遺産がここにある。

僕にとって印象的だったのは、その建物を見たことがある、その建築物のいわれを知っているなどだ。左京区役所庁舎、京都市市庁舎、河井寛次郎記念館登り窯、京都市動物園、レストラン菊水、フランソア喫茶室、船岡温泉、三栖こう門などだった。

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