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☆2020/9/26更新☆
映画『スペシャルズ! 〜政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話〜』(監督・脚本/エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ、2019年、フランス、114分、フランス)を観てきた。原題を『Hors normes(最強のふたり)というエリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュが監督の作品。障害者施設に働く2人の男たちの話を、ユーモアいっぱいに描いたヒューマンドラマと言えようか。秀作。
自閉症児をケアする施設「正義の声」を経営するブリュノ。他の施設などで見放された子どもを受け入れた彼が仕事をするこの施設は、さまざまな問題を抱えた子どもたちであふれている。この施設では、ブリュノの友人のマリクに教育されたドロップアウトした若者たちが働いている。社会からはじかれた子どもたちをまとめて救おうとしていたブリュノとマリクだったが、無認可で赤字経営の「正義の声」に監査が入ることになり、施設閉鎖の危機に迫られる。「任務」に「忠実」な公務員(おそらく)は、「基準」通りでない施設に閉鎖を命じるのだが・・。
自閉症児をケアする施設「正義の声」の責任者であるブリュノは、どんな人をも断らないので、各所で見放された人のケアに追われている。施設で働くのは、ドロップアウトした強面の若者で、社会が受け入れない子ども救おうとしてもがいている。その成果は現れ、最悪の問題児だったディランと、最も重症のヴァランタンの間に、絆が芽生えようとしている。面白く学ぶことの多い作品だった。
Smart Renewal History by The Room
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