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☆2020/10/11更新☆
沖縄県の与那国島から、音楽家たちが、音と踊りと共に、京都の福祉広場にやってきました。9日のことです。「奇跡」のようなことが1時間も続きました。3年前にも同じ場所で見聞きしましたが、この3年前と違うのは、CD(「風吹く島 どぅなん、与那国のうた」)と何種もの民具や器、籠が加わった(山口陶工房、やまいとぅ工房、よなは民具)ことです。日本最西端の与那国島。馬(与那国馬)と自然に、「舞と音」が加わり、1800Km離れた京都にやってきました。ちなみに、与那国島は、沖縄本島から500km、東京から1900km、そして台湾まで110kmエスのところにある小さな島です。
堺町画廊で開催されている「風吹く島のむぬ」(〜11日)が主目的で、一行は與那覇有羽さん、與那覇桂子さん、山口和昭さんの3人、島の「声」と踊り、楽器の音を披露してくれた。いわゆる沖縄音楽とも「日本音楽」とも違う与那国音楽を楽しんだ。贅沢、至福!島の言葉で「どぅなん」と呼ばれる与那国島には、古くからのわらべ歌、民謡、歌謡など、独自の唄が数多く残っているそうですが、それに幼少時から慣れ親しみ、島の祭りや行事で歌い継いできた與那覇有羽が声を聞かせてくれました。沖縄本島の民謡とも、八重山・宮古の民謡とも違う与那国の唄の特徴と魅力の一端に触れられました。
有羽さんは言います。「与那国の民謡が他の島の民謡と大きく違うのは、言葉ですね。旋律は他の島の唄と共通するものもありますが、どぅなんむぬい(与那国語)で歌うと拍のリズム感が変わるから、曲全体の節回しも変わって、印象が違ってくる。たとえば八重山民謡の「とぅばらーま」は朗々切々と歌いますが、与那国の「どぅなんとぅばるま」はメロディに起伏があって、歌い回しも力強い。同じ曲でも、与那国式にアカペラで歌ったらこんなに変わるのか!って驚くと思います。「ゆさぐい節」も、八重山民謡では「よさこい節」という曲で、元曲は高知の民謡ですが、与那国語になると言葉が増えるからリズムが違ってきて、まったく違う曲に聞こえるんですよ」
Smart Renewal History by The Room
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