編集長の毒吐録
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☆2020/10/22更新☆


【『「連れ合い」と「相方」―「介助される側」と「介助する側」』(井上吉郎・池添素、ウインかもがわ<〒602-8119 京都市上京区出水通堀川西入亀屋町 321 TEL075-432-3455  FAX075-882-8053 メール saito@win-k.co.jp>、1200円+税)普及の記❹】 本が昨21日にやって来ました!!!ワーイワーイ!!!お買い求めください。お願いします。送り先をお知らせください。版元からお送りします。

<僕は胃ろうで食べています。圧倒的多数の人は、口で食べます。当たり前です。鼻(嗅覚)で食べ物の香りを楽しみ、目でお皿の上の盛り付け(食器も)を愛で、口で食べ物を味わう。食べるということはそういうことです。しかるに、僕は胃ろうで食べています。胃ろう経由で、栄養を胃に直接送りこんでいます。しかしながら、これは「食べる」行為ではなく、注射器(シリンジ)を使い、栄養剤を送りこむ行為です。この栄養剤は医療用品で、無臭、味は不明(いまもって味わったことがない)、味気ない昼食と夕食を摂っています。利き腕の右腕が不随意運動をするので、人に入れてもらっています。

どうしてそうなったのか。2006年の脳幹梗塞の結果、身体の右半分が麻痺していて、嚥下がスムーズにすすまないからです。麻痺は頬から舌、喉の筋肉にも及んでいます。したがって、口に入った飲食物を食道に送り込むことが簡単にはすすまないのです。誤嚥とはとなり合わせです。嚥下力が不十分ですので、飲食したものが喉に残ります。食べ物が気道に入り込むかもしれないので、残り物を吐きだすようにしています。

そんなこんなで、胃ろうを造設して、胃ろう経由で栄養を摂っています。栄養を摂ることが、食べるということであるなら、僕は胃ろうで食べています。だから、僕にとって胃ろうは「いのちの道具」であり、生きるために必要不可欠な「延命装置」です>。

本の「目次」です。 ≪序章 「非障害者」の60年/第1章 脳幹梗塞で倒れる/第2章 自死を図った/第3章 セカンドオピニオンをとる/第4章 京都の2つの病院/第5章 15ゕ月ぶりのわが家/第6章 飛行機に乗って、2つの旅 @韓国への旅A沖縄への旅/第7章  社会との接点愛を求めて@きょうされんの研修会に参加A佛教大学で講義するB京都市長選挙で中村和雄さんを推した➃「いこいの村」に行くD裁判の原告になるE障害者の施策をめぐって➆2016年の参院選の「分析」に挑戦したG人びとの憲法/第8章 津久井やまゆり園事件 @事件を貫く「優性思想」の考えA事件の背景に自己責任論/第9章 「無言宣伝」への参画/終章 胃ろうで「食べる」≫。(❺へ続く)

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