編集長の毒吐録
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☆2020/11/6更新☆

立命館大学国際平和ミュージアムでやっている特別展『放射線像/Autoradiograph〗(~11月17日)を観てきました。これは、京都国際写真祭の一環だそうです。東北大震災以降、がぜん注目されるようになったものに、放射能の威力がありますが、これが目視できないがゆえの苦悩と楽観視があります。しかしながら展示されていた写真には、放射能の痕跡がくっきりと残され、これに音がつけられています。新しい試みに目を奪われました。

「写真画像」と「音声」のコラボで、放射能の怖さが浮き彫りになる画期的な作品に仕上がっています。書物やアーカイブサイトなどとはまた違う手法で、原発事故を浮き彫りにしました。初見、お見事!

2011年3月の東日本大震災に原因とする福島第一原子力発電所事故は、大量の放射性物質が放出しました。映像作家・加賀谷雅道は、事故後から汚染の可視化に取り組んできた森敏とともに12年から放射線像プロジェクトを開始し、見えない汚染の実態を伝える作品を発表してきました。生態系への汚染の深刻さを伝える科学と報道としての側面と、汚染と向き合う現代社会を象徴する芸術としての側面を併せ持つ加賀谷の作品は、光を落として僕の目を惹きつけました。

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