編集長の毒吐録
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☆2020/12/10更新☆

京都府立堂本印象美術館でやっている『憧れのヨーロッパ旅行 A DREAM TRIP TO UROPE』(〜2021年3月28日)を観てきた。この展覧会は堂本印象作品だけで構成されているのだが、それは彼の仕事に初のヨーロッパ旅行が、どのような影響を及ぼしたかを検証しようというものだった。1952年、61歳の彼は、フランス、イタリア、ドイツなど欧州を6か月にわたって旅する。その折のスケッチや画、帰国後の作品のどれもが、彼の画業に深みと広がりを与えたさまが見とれた。「日本画壇の重鎮」と言われた彼に欧州の6か月は多大なる刺激となったことが、展示から見て取れた。

京都から特急列車で東京に向かい、羽田からプロペラ飛行機で約50時間かけてローマに到着、フランス、スペイン、ドイツ、スイスなどを訪問した。約半年間の滞在中、西洋古典美術のみならず現代美術の動向にも直に触れ、自身の今後進むべき道を確信して帰国したのだろう。

「ドイツの朝」では馬車が描かれ、「サン・ミッシェル」は白壁を持った建物を含んだ街が描かれた作品であり、「シテ附近」は『美の跫音』に収録されたスケッチだった。画題としては欧州のものであるが、それに向き合った様子が伝わる。帰国後の「メトロ」や「窓」など、ヨーロッパ旅行に関連して制作された作品を紹介している。なお同時開催の三瀬夏之介『おにの神さん/奇景』も観ごたえがあった(〜21年1月24日)

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