編集長の毒吐録
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☆2021/2/5更新☆

【読書雑記710】『もしも「死にたい」と言われたら  自殺リスクの評価と対応』(松本俊彦、中外医学社、2000円+税)。著者は言う。「死にたい」という患者に医療は何ができるのか、何をなすべきなのか?自殺企図者、自殺未遂者の自殺リスクをどう評価して、どのように対応すべきなのか?著者は、このテーマに取り組んできたが、これまでの経験と知識をベースに書き下ろした。

「死にたい」と言うことは、「死にたいくらいつらい」ということを意味する。このつらさを和らげるが出来るならば、「本当は生きたい」のである。本書は,「自殺」と「自傷」を別物として臨床評価するが、これは医師のウォルシュの見解に依拠している。自殺のリスクとは、精神疾患だけが原因ではない。経済上の問題や家族や友人、職場の人間関係など、いくつもの要因が絡み合っているのだ。

患者が自殺を企図し、あるいは自傷行為をしたことを打ち明けてきたときは、告白をねぎらうことから始まる。そして、患者の訴えを叱責や批判をしないで傾聴し、必要なところで適切な質問を繰り出すことが重要だ。患者は、「死にたい」「死にます」「死に方を教えてください」など、死に関した言葉をしばしば投げかける。そうした際には、「死にたい」を別の言葉に代えて考えることだ。

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