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☆2021/4/9更新☆
【読書雑記726】『心にとって時間とは何か』(青山拓央、講談社現代新書、900円+税)。本書の主題は、「心にとって時間とは何か」ということであり、かつそれには未知の分野がどれほど残されているのかを探り明らかにする。著者の専門分野は哲学だが、いわゆる哲学に留まらないで、科学全般の知見も参考に主題に切り込む。また著者は、知識の地図に、未踏の分野をも探る。
第一章〈知覚〉――時間の流れは錯覚か/第二章〈自由〉――私はいつ決めたのか/第三章〈記憶〉――過去のデッサンを描くには/第四章〈自殺〉――死ぬ権利は、権利なのか/第五章〈SF〉――タイムトラベルは不可能か/第六章〈責任〉――それは、だれかのせいなのか/第七章〈因果〉――過去をどこかに繋ぐには/第八章〈不死〉――死はいつまで続くのか
著者は、商品の説明の項で、「何が分からないかが分かる・・何が分かっていないのかを正確に説明できるのは、その分野を相当に理解している人だけ・・本書では、『心にとって時間とは何か』がどれだけ未知であるのかを探る・・私たちの知識の地図に、未踏の地の『輪郭』を描き込んでいく・・(上記の)八つの謎が本書には刻まれており、それらの不思議さや面白さ、そして、一つの謎から別の謎への道が見えてくる高揚感とが、私なりの言葉で綴られている」と言う。本書は、改めて言うまでもなく、心が時間をどのように感じるかについて論じた哲学書である。しかも、「知覚」、「自由」、「記憶」、「自殺」、「SF」、「責任」、「因果」、「不死」と並んだテーマは著者のユニークな視点を提示している。
Smart Renewal History by The Room
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