編集長の毒吐録
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☆2021/4/21更新☆

≪読書新世≫⓫・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『ベアテ・シロタと日本国憲法 父と娘の物語』(ナスリーン・アジミ、 ミッシェル・ワッセルマン/著・小泉直子/訳、岩波ブックレット)。日本国憲法に男女平等条項を書きこんだことで名高いベアテと彼女の父親であるピアニストの、戦前日本を舞台とする物語である。短い文章の中にピアニストの思いがつづられている。この書に寄せた文章の中で、ベアテが<本書は、私の父、レオ・シロタと私が経験した異文化交流の物語>といっている。

<第九条ほどではないが革命的な条文がある。第二四条である><ベアテが繰り返し語ったように、憲法の条文は、日本国民が心から望み求めていたことを反映している・・日本は独自の比類のない憲法をもつことになった><ウクライナの家系でヨーロッパに生まれ日本で育った22歳のアメリカ人が関わった・・日本女性の平等な権利を保障するという志は冤罪も憲法にしっかりと残っている>

『改憲問題Q&A』(自由人権協会、岩波ブックレット)は、憲法を「国を縛る鎖」ものととらえ、この立場から現在の憲法問題に14の疑問に答える形で迫る。自民党改憲草案のまちがいについての記述も説得的、「集団的自衛権」「武器輸出」など今の問題を考える上でも刺激的。好著、必読書。自民党は「砂川判決」で「集団的自衛権」行使を合理化しようとしている。

<集団的自衛権の行使を主張した国は、190カ国を超える国連加盟国のうち、米国、ソ連、英国、仏国、リビアの5カ国>。56年ソ連(ハンガリ―)、58年米国(レバノン)、58年英国(ヨルダン)、64年英国(イエメン)、65年〜75年米国(ベトナム)、68年ソ連(チェコスロバキア)、79年ソ連(アフガニスタン)、81年リビア(チャド)、83年米国(グレナダ)、83年米国(ニカラグア)、83年/86年仏国(チャド)、91年米国等(クウェート)、93年ロシア(タジキスタン)、01年米国(アフガニスタン)が集団的自衛権を行使した例。

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