|
<<前のページ
☆2021/4/27更新☆
【読書雑記731】『井上清史論集2 自由民権』(井上清、岩波現代文庫、1200円+税)。著者は言う、「国会開設運動と自由党こそが自由民権運動の本質である」と。民衆の自由と権利の拡大に視点を置き、彼独自の史観で明治期最大の革命運動を評価し、戦後歴史学にも一石を投じた論争的諸論考を集め、郷里高知の民権運動を語った講演も収める。そこから、歴史の流れの中で闘う人々の尊厳を描く。
現代史概説/日本の朝鮮侵略と帝国主義/日本帝国主義とアジア/日露戦争について-下村・藤村氏にたいする反批判/「満州」侵略/近代日本史における日中戦争/法の論理と歴史の論理-極東裁判と天皇の戦争責任/槇村浩と高知県の反帝・革命運動
自由民権運動を圧殺し、かつ極東の列強間の対立を利用して、アジアで唯一の独立国となった日本は、日清・日露戦争から敗戦に至るまで、軍国主義化と侵略戦争に明け暮れ、人々を戦争政策に駆り立てた。著者は戦後の再軍備反対運動などの平和運動の「旗手」でもあった。そして、明治以来の軍隊と軍国主義の本質を明らかにする研究を次々に発表する。「天皇の戦争責任」の項で、著者は、天皇の権力および権威と戦争責任を追及し、国務大臣や陸海軍首脳の任免と天皇の関わり、天皇が対米英戦を決定したこと、天皇裕仁の戦争責任などを論述する。
Smart Renewal History by The Room
|