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☆2021/5/1更新☆
【『悼辞 先に逝った人』(井上吉郎、ウインかもがわ<〒602-8119 京都市上京区出水通堀川西入亀屋町321>、200円+税)普及の記❷】
≪<はじめに>です。 多くのもの、なかでも「人間」に影響されて生きてきたようにおもう。今を生きる人もさることながら、亡き(無き)人にも影響を受けてきた。面識のある人、そうではない人と違いはあるが、受けたものには強弱はない。「自分」という存在は、人から受けた影響を抜きには考えられない。映画、著作、しぐさ、声とこわね、人格と人柄、ふれあい方、思考方法など、影響された事柄には違いはあるが、共通するのは、「達意の人生」を送った人だったということだ。「自分」を「自分」でつくるということは間違いで、「自分」は「自分以外の他人の力」で創りあげられたということを、本書を編みながら痛感させられた・・。
<目次>です。 ヒトラーの蛮行を暴く クロード・ランズマン/「韓国の環境問題の父」といわれた学者 金政/総合雑誌の論考が政府を動かす 水上勉/ゆかいなことをいっそうゆかいに 井上ひさし/人を育て、政治革新に力を尽くす 西山秀尚/二つの道で大きな仕事をなしとげる 多田富雄/「スクリーンのない映画館」で独自の世界を開く マルセ太郎/<曼珠沙華どれも腹出し秩父の子><彎曲し火傷(かしょう)し爆心地のマラソン>と詠んだ 金子兜太/“リベラルな知性”の人 加藤周一/“市民”として生きる 鶴見俊輔/政治家で精神科医で作家でもあった 津川武一/“市民”であった人 小田実/市民運動の先頭に立って 壽岳章子/書くことにこだわりを持つ 金賛汀/「伝統」の世界に生きた「革新」の人 茂山千之丞/“知の巨人”であった 宇沢弘文≫
<みっちゃんから買いました、「読めない」と言いながら・・。その際、音読してくれるアプリあると教えられ、早速インストールして読み出しました。京都市長選挙を共に闘ったが、その際のエピソード思い出しながら、顔を浮かべながら読みました。寿岳さん、怒られたなぁ。千之丞さん、四条大橋の宣伝カーから京の大景観守れと訴えた。マルセ太郎さん、泥の河を演じた。西山秀尚さん、長い付き合いだった。知るよしもない貴重なエピソード満載の追悼集だった>
<悼詞と書いて「とうじ」と読むのだろうか。ありていに言えば「哀悼(あいとう)の詞」であろう。井上さんの人生の中で影響を受けた方で、「達意の人生」を送った人16人と自分とのつながり、をエッセイ風にまとめられている。それにしても、すごい面々である。私にすれば、会うこともままならない人たちと、国の政治や京都の政治のあるべき姿を議論し、憲法や京都の景観を守る運動や市民運動をともに取り組み、当時の京都市長選挙で街頭や屋内で応援のマイクを握ったり、メッセージを寄せてもらったことを紹介している。誤解を恐れずに言えば、今で言う「市民と野党の共同」を地で実践してきた井上吉郎さんの人柄や懐の深さがうかがわれる。2020年1月に発行された「近代の京都を創った人たち」と合わせて読めば、京都の革新・民主の運動の流れが伝わってくる>
<普通「弔辞」と言いますよネ。鶴見俊輔が書いた『悼詞』(SURE)で僕は知りました、この言葉を。井上吉郎さんがお付き合いのあった16人へのお別れの言葉から成る本。ずっと僕は言い続けて来ました。誰と交誼を重ねて行くのか、どんな本を読むか、どんな音楽や芝居、また映画などの芸術と親しむかで、ある意味その人の人生の色彩は決まると。お別れをした16人はすべて「達意の人」だったと書かれ、その人たちに「自分」(著者)は作られたと述懐されています。至言では?小田実さんは同志社大学西門向かいの中華料理店で「集会」の打ち上げの席で会いました。小田実と井上吉郎が丁々発止で「論争」している時に「井上さん、負けるな!」って言った時に「うるさい!黙ってろ!」と僕を睨めつけて一喝。後で、小田実とトイレで連れション。その時に「アンタ、元気あるな。活動家か?」とニコニコしながら僕に言いましたネ。「ええ、まぁ、そんなもんです」と一言。一期一会でたった一言の「対話」。大作家を前に今思えば冷や汗が!この本で、「サラダ社会」という言葉で小田実は市民の平等、その多様性の尊重を説いた事を知りました。僕もこれから使いますこの言葉を―それぞれの人間の良さを認め合い、お互いの個性を生かし合う事が大切。さすが「ベ平連」を領導した人!!>
Smart Renewal History by The Room
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