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☆2021/5/8更新☆
【『悼辞 先に逝った人』(井上吉郎、ウインかもがわ、200円+税)普及の記❸】
≪<はじめに>です。 ・・共通するのは、「達意の人生」を送った人だったということだ。「自分」を「自分」でつくるということは間違いで、「自分」は「自分以外の他人の力」で創りあげられたということを、本書を編みながら痛感させられた・・。
<目次>です。 ヒトラーの蛮行を暴く クロード・ランズマン/「韓国の環境問題の父」といわれた学者 金政/総合雑誌の論考が政府を動かす 水上勉/ゆかいなことをいっそうゆかいに 井上ひさし/人を育て、政治革新に力を尽くす 西山秀尚/二つの道で大きな仕事をなしとげる 多田富雄/「スクリーンのない映画館」で独自の世界を開く マルセ太郎/<曼珠沙華どれも腹出し秩父の子><彎曲し火傷(かしょう)し爆心地のマラソン>と詠んだ 金子兜太/“リベラルな知性”の人 加藤周一/“市民”として生きる 鶴見俊輔/政治家で精神科医で作家でもあった 津川武一/“市民”であった人 小田実/市民運動の先頭に立って 壽岳章子/書くことにこだわりを持つ 金賛汀/「伝統」の世界に生きた「革新」の人 茂山千之丞/“知の巨人”であった 宇沢弘文≫
<38年前に、小田実さんに促されて、アメリカ人のダグラス・ラミスさんに、英語で「言ったら」と言われ仕方なくしどろもどろで、言っていたら、「ダメだ、俺が訳す」と英語で通訳してもらった。冷や汗が出たが、後年、ラミスさんに、京都の集会で久しぶりに出会えた。ラミスさんの「憲法の本」で、教えられえることが多かった。「戦争と憲法」という本をもう一度読んでみようと思っている>
<加藤周一さんの項をまずは読んでみたい。「だれとどんなおつきあいをしてきたかが、いまの自分をつくっている」ということは蓋し至言ではないかとはたと気づく。吉郎さんは15年前に脳梗塞で倒れてから胃ろう造設と車椅子の生活を送られている。小さくはないハンディだと思うが、書き遺したいことがたくさんある井上さんは精力的に冊子を出版されている。そのたびに小生にも5部送ってもらい、仲間にお分けしている。薄いのですぐ読めるのがいい。本の値打ちと厚さとは関係がない>
<「悼詞…」は井上さんが大きな影響を受けた16人の人たちの追悼文である。小生が講演会などで見知った方も半分近くいるので興味深く読んだ。加藤周一、鶴見俊輔、井上ひさし、小田実 (「9条の会」の呼びかけ人が4人もいる!)、マルセ太郎、水上勉、茂山千之丞の章は京都にゆかりの深い人たち。彼らへの追悼は力がはいっている。ランズマン、金子兜太、多田富雄、津川武一以外は京都に縁のある人たちで、当然その多くを占める。井上さんの交際範囲の広さと豊かさにあらためて驚いた。若い時からの井上さんの見識と行動力が彼等からの厚意を受けた大きな理由だろうけれど、先に逝った素晴らしい人たちが井上さんをして書かしめたのだ。追悼の文は読ませる名文が多い。そこには書かれる側の人間的な偉大さへの深い共感が書き手になければならない。読み手は書き手のなかに先に逝った人へと同じ良質のものを認めるからであろう。小生は井上さんと共に、こんな人たちが活躍した時代に京都で過ごすことができたのは幸せなことだなぁと、読み終えてしみじみと感じている>
<「無言宣伝」に参加した際に、井上吉郎さんから、『悼詞 先に逝った人』をいただき、帰る電車の中で一気読みしました。井上さんと交流のあった16人の故人の貴重なエピソードが綴られています。井上さんの交流の広さ、深さに感心させられました。いずれの方も、戦前・戦後を生き抜いてこられただけに、戦争を嫌い、日本国憲法を愛することが共通しているように思いました。なかでも、井上ひさしさんが著書に、「江戸という泰平の時代に、『剣を抜かない』のが最高の剣法と言われていた」と書いたというエピソードが印象に残りました>
Smart Renewal History by The Room
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