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☆2019/4/17更新☆
映画『普通に生きる』(プロデューサー・撮影/貞末麻哉子、2011年、日本、83分)は、静岡県富士市の通所介護事業所「でら〜と」にかかわる人々に密着し、撮ったドキュメンタリーだ。「でら〜と」は、「どんなに重い障害をもっていても、本人も家族も普通に生きてゆける社会を目指す」という理念を掲げ、障害をもつ子どもの親たちが立ち上げた通所施設である。利用者でもある障害者は、人や地域とのかかわりの中で社会性を身につけ成長する。親もそうだ。その姿を映画は描く。
<重度障害者のお子さんを持つ親御さんの事を、私は勝手に大変だと思っていましたし、勝手に可愛そうだと思っていました。だけど、フィルムを通してみえてきたのはどこの家庭とも変わらない暖かな日常でした。そして、どこの親子とも変わらない自立心旺盛な姿でした。何が普通であって何が普通でないのか、それは分かりません。ただ、この親子達の様に重度障害者の方々が普通に社会に関わるのが、至極まっとうな社会だと思いました>と貞末は言う。
この映画のプロデューサー・貞末は、2006年から「でら〜と」の取材を続け、東日本大震災があった11年5月にこれを完成させる。映画は、障害者とその家族、施設職員の暮らしを描くことで、「普通」とは何かを問いかける。この問いかけには、さまざまな答えがあるだろう。プロデューサーは、こんな答えを出し、映画を観る人に問いかける。「人は人である限り、どんな境遇に置かれても、すべての人は“普通に生きる”権利がある」と。
Smart Renewal History by The Room
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