編集長の毒吐録
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☆2019/4/16更新☆

【読書雑記529】『まぼろしの「日本的家族」』 (早川タダノリ/編著 、青弓社、1600円+税)。2012年に自民党が発表した「日本国憲法改正草案」にも見られるように、改憲勢力が想定する「伝統的家族像」は、男女の役割を固定化し、国家の基礎単位として家族を位置づけるというものだ。何故、右派勢力は、家族モデルを「捏造・創造」し、幻想的な家族を追い求めるのだろうか。「伝統的家族」をめぐる近代から現代までの移り変わり、「官製婚活」、結婚と国籍、税制や教育に一貫して流れる家族像などの伝統的家族を追う事例を検証する。

政治はなぜ、現実射代わりから遊離した「家族モデル」を押し付けるのか。それを、家族観の移り変わり(「伝統的な家族」)をトレースして追い求める。

早川タダノリは、そもそも家族に国家が介入することはどうなのか、という疑問から出発し、為政者によりつくりだされ、押し付けられた理想の家族像を暴く。そもそも食卓のだんらんも「国策」であったとは!?80年代90年代の、性教育の章はとくに若い人たちにこそ読んでほしい。日本の家族をめぐる状況の中での意味をふりかえ。「日本的家族」がどのようなものなのか、政府はなぜ幻の「日本的家族」にすがろうとしているのか。9条改憲を阻止するには、憲法24条にも目を光らせていないということが分かる。

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