|
<<前のページ
☆2019/4/20更新☆
2019年度春季特別展『よみがえる沖縄 1935』(〜6月29日、立命館大学国際平和ミュージアム)を観てきた。1935年というから、「日中戦争」最中。沖縄本島の4か所(糸満、那覇<今の沖縄市>、久高島、古謝)の風景と人々を277コマの写真におさめたものである。これらの写真は大阪朝日新聞のカメラマン・藤本護が撮ったものであり、社屋の引っ越しに伴い偶然に発見されたものという。何枚かの写真はカラー化されている。
アジア・太平洋戦争末期、戦火にさらされ、ついには戦場にもなり、米軍と日本軍に殺された沖縄の県民。写真は、1935年の沖縄本島の平穏な暮らしを今に伝える。にぎわう那覇の市場、のどかな軌道馬車、糸満の漁師たちの魚とり、つづく屋根と壁、街並みが切り取られるが、一方で戦争の影が忍び寄る。「海洋ニッポン」という記事に掲載された写真には、貴重かつ重要な戦争前の沖縄の営みが写し取られている。
人工知能(AI)技術と住民の記憶によりカラー化した写真を含む約100点の写真に、『朝日新聞』と『沖縄タイムス』の共同取材時の解説を加え、「1935年の沖縄」を描いた写真展だった。全体は、2017年に日本新聞博物館で開催された展覧会の関西巡回だそうだが、国際平和ミュージアムでの開催にあたり、平和ミュージアム所蔵の沖縄関連資料も展示されていた。
<沖縄戦で一変した沖縄。戦前の沖縄の生活の中にも戦争の影響がひそみ、その後の沖縄と日本全体がたどった道とを合わせて考えることで、1935年以降、現代にも繋がる沖縄をめぐる問題に迫ります>と主催者。
Smart Renewal History by The Room
|