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☆2019/5/9更新☆
映画『やぎの冒険』(仲村颯悟/監督、2010年、日本、84分)は、中学生監督(15歳)で話題を呼んだ作品、立命観大学国際平和ミュージアムの写真展『読みがえる沖縄1935』の関連企画。沖縄を舞台に映画を撮りとい言う監督の、本作が劇場用長編デビュー作となった。
小学6年生の裕人は那覇市の街の子。那覇から普天間基地を横目に辺野古のある名護へのバスの旅が、沖縄本島を改めて認識させてくれる。母の田舎であるヤンバル(本島の北部)のオジィとオバァの家で子やぎの“ポチ”と“シロ”の世話をしながら楽しい休日を過ごしていた。
そんなある日、裕人は2匹の子やぎのうちのポチがいない事に気づく。祝いの席でポチがやぎ汁になって振舞われていたのだ。その光景にショックを受ける裕人、そして次に食べられる運命のシロが、ある事件で逃げ出した! 追いかける村人、そして裕人も追いかける。シロの運命はどうなるか。
沖縄にはやぎを食べる「文化」がある。都市部でこそ少なくなったが、やぎは今でも飼われている。その姿はまるでペットの様だ。舞台は沖縄、ヤンバル地方。食べられるために生まれて来、育だてられるやぎが、逃げだす。
ときにユーモラス、ときにシリアスな追いかけっこを通して、映画は食べることの意味を問い、地域の伝統を追うことで、少年の成長を描き出す。全体に奥行きがあって、綺麗なヤンバルの緑を奥行きを以て感じることが出来る映像だった。監督の視点から観た沖縄の日常が真っ直ぐに描かれる作品。それにしても、やぎが可愛い。
Smart Renewal History by The Room
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