編集長の毒吐録
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☆2019/5/30更新☆

3年前の2016年7月26日、相模原殺傷事件の容疑者は「障害者は不幸を引き起こす」「生きる値打ちがない障害者」などと決めつけ、社会からの抹殺、排除を狙い、犯行を引き起こしました。そこには、「医療」や「いのち」も「商品」としてとらえる考えが底に流れていて、「美しい死」を賛美する「思想」があります。

私たちは、「美しい死」のためではなく、「納得できる生」を求めてきましたし、そのために、社会保障充実の道を選びました。「役に立つ」「役立たない」で選んではならないのではないでしょうか。

犯行が戦後史を画する悪質なものにも関わらず、蛮行を糾弾し、犠牲者を悼み、国民に困難を乗り切ろうと呼びかける総理大臣の言明はありませんでした。事件が社会のありようにかかわり、社会が暴力で破壊されているゆえ、国民的議論が求められていました。

そこで私たちは、事件の底流にあるもの、事件の本質、事件から引きだすべき教訓、事件への私たちの向きあい方などを議論し考えたく、これまでの3回(事件半年、1年、2年)を踏まえて、集まりを企画しました。

ところで、1948年に制定された優生保護法は、「優生上の見地から不良な子孫の出生を防止する」と第1条で述べています。「不良な子孫の出生を防止する」ための優生手術などを規定していたこの法律は、1996年に廃止されましたが(母体保護法になった)、僅か20数年前まで、<優生思想>に凝り固まった法律がこの国には存在していたのです。

少なくても20数年前までは、国会や政府、あるいは社会的組織や国民の多数は、「優生上の見地から不良な子孫の出生を防止する」の規定を是としてきたということではないでしょうか。<優生思想>は過去のことではなく、「いま、ここ」にある「思想」ということです。

*名称:相模原殺傷事件から3年―なにが問題か?あなたはどうする?
*日時:2019年7月26日(金)13:30〜16:30(13:15開場)
*場所:ひと・まち交流館京都ホール(河原町正面)
*内容:ミニ講演「相模原殺傷事件が問いかけるもの」隅河内司さん(元相模原市職員、田園調布学園大学教授)、発言、ミニライブ。映画『夜明け前―呉秀三と精神障害者の100年』(66分、2018年)
*参加:参加自由・無料。手話通訳あり。
*主催:<相模原殺傷事件から3年―なにが問題か?あなたはどうする?>実行委員会

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