編集長の毒吐録
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☆2019/6/8更新☆

<近代の京都を創った12人>❻夏目文夫と障害者

弁護士・夏目文夫(1925年〜2006)は言う。<教育とは、人間の生きる力をつけるための営みです。・・にもかかわらず、尼崎市立高校は、彼の入学を拒否した/「全面参加」とは、こういうことを許さないということです。この国の風は、まだ冷たい。しかし、歴史は変わる。歴史は進歩する。障害者の権利の夜明けは、人間すべてにとっての権利の夜明けです。その明日を信じて、共に生きよう。夜明けは、必ず来る>(『きこえてますか』、1993年、かもがわ出版)

僕ら何百人もの市民は、1992年、JR京都駅前で「国連障害者の10年最終年 マラソンスピーチ366」(この年はうるう年。毎朝、違う人が京都駅前で、障害者問題にスピーチしたり、音楽で表現したりした。一大ページェントだった)に取り組んだ。夏目はその運動の責任者、1月1日の初日にマイクを握リ、京都駅前で語りかけた。

彼には、『人間の詩 松葉杖で生きた「昭和」』(1989年)がある。障害者となった少年期、洗礼をうけた青年期(同志社大学神学部大学院)、牧師を辞め(33歳)、弁護士(44歳)となった壮年期・・、たたかいの人生だった。執務室兼応接間には自筆(墨筆)のモットー(“辯護士の辯護士たるゆえんはその戦斗性にある”)が掲げられていた。

「障害」をもって「障害者」を生き抜ける社会を創る人生だった。そして彼の人生目標は、「障害者」も「非障害者」も共に生きられる社会を創ることでもあった。

≪➊四方文吉(しかたぶんきち)と建物疎開❷堀川弘道と「映画の都」❸ヴォーリズと洋風の近代建築❹渡辺白泉と『京大俳句』の弾圧❺斎藤雷太郎と『土曜日』≫

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