編集長の毒吐録
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☆2019/9/11更新☆

僕の誕生日(8月18日)、連れ合いの誕生日(9月5日)に、友人が祝いとして生花を届けてくれた。どちらにもひまわりがあった。

マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンが主演した、映画『ひまわり』(1970年)は、戦争「犠牲者」でもある女と男の行く末を描いた作品。地平線にまで及ぶ画面一面のひまわり畑が美しかった。キエフの南500kmほどのところで撮影されたという。

第二次世界大戦終結後のイタリア。妻は出征したきり行方不明になった夫の帰りを何年も待ち続ける。夫と同じ部隊にいたという男は夫・アントニオは敗走中、極寒の雪原で倒れたという。妻・ジョバンナはソ連で。写真を見せて回る。妻の前にひまわり畑が広がる。多くの兵士たちがこのひまわりの下に眠っているという。

訪ねた家には、若妻風のロシア人女性と幼い女の子が暮らしていた。室内には枕が2つ置かれたベッド。マーシャは片言のイタリア語で夫との出会いを話す。雪原で凍死しかけていた夫をマーシャが救ったのだ。マーシャは妻を駅に連れて行く。汽車から降り立つ労働者たちの中に夫の姿。驚く夫、やつれ果てた妻。見つめ合う夫と妻。

ミラノに帰ったジョバンナは、壁に飾ってあった夫の写真を泣きながら踏みつけ、男たちと遊ぶ荒れた生活を始める。そんな中で訪ねてきた夫の母親は妻の不実を咎める。ソ連から訪ねてきた夫は毛皮を渡し、もう一度2人でやり直そうと言う。その時、隣の部屋から赤ん坊の泣き声が。赤ん坊を見て名前を訊く彼に、妻は赤ん坊の名はアントニオだと言う。妻もまた別の人生を歩んでいる事を知った夫は、ソ連に帰る。

翌日のミラノ駅。モスクワ行きの汽車に乗るアントニオをジョバンナが見送りに来た。2度と会うことは無いだろう2人。動き始めた汽車の窓辺に立ったまま妻を見詰める夫。遠ざかる彼の姿に涙する妻は立ち尽くす。彼を乗せたホームは、以前戦場へ行く若き夫を見送った、そのホームだった。

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