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☆2019/9/12更新☆
『宮沢賢治と日蓮展』(〜2020年2月16日、京都佛立ミュージアム)を観てきた。いつも思うことだが、ここの学芸員の仕事にかける情熱に驚かされるが、本展も例外ではなかった。このミュージアムの成り立ちからして、今展のタイトルに「日蓮」が入るのは当たり前だが、賢治が熱心な法華信者であり、日蓮の信奉者であると知れば、賢治芸術理解のために必須の作業ではないか。
賢治の作品は難解であると言われる。国民的詩人であり童話作家である賢治であるのにもかかわらず、だ。賢治作品ワールドが、物理学、天文学、精神医学、地学、農学、音楽、美術などの知見に支えられて成立していることが本展でその一端に触れられる。
<おれたちはみな農民である ずゐぶん忙がしく仕事もつらい もっと明るく生き生きと生活をする道を見付けたい われらの古い師父たちの中にはさういふ人も応々あった 近代科学の実証と求道者たちの実験とわれらの直観の一致に於て論じたい 世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない>「農民芸術概論綱要」
賢治が信仰した宗教の側からも、賢治分析が行われたが、従来、仏教者は賢治についてあまりに無知ではなかったか。そのためもあって、賢治作品の解釈は大変困難だった。仏教者としての賢治理解はすすまなかった。人生の中の一時期の「ファナティック」なものであり、最終的には信仰から離れていった、という見方がされた。しかし賢治の法華経・日蓮信仰は、「雨ニモマケズ手帳」まで一貫したものだった。展示では、「賢治思想」の基礎に日蓮教学があることを、展示は示す。
Smart Renewal History by The Room
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