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2013/9/11  今回も乗り物ネタ。といっても今度は「待つ」話。先週の土日は福山市空30分ほど車を走らせたところの沼隈にある難聴幼児通園施設「ゼノ」こばと園に寄せていただきました。

 ここは難聴だけでなく、発達障害や身体障害などさまざまな障害の子どもたちも受け入れ、豊かな療育実践を展開されています。

 20年前から療育研修会を開催され、今回20回の記念研修会でした。これまで私も2回来て、今回3回目となります。ほんとうは某先生に来てほしかったと思うのですが、今回要職に着かれ講演を断っておられる関係で私にお鉢が回ってきたと思われます。

 午前中にこばとから実践報告があり、そのあと二人のお母さんが子育ての苦労を話してくださいました。そして午後は私が三人の話を聞いてお話しするのですが、午前中の中味がハンパなく凄かったのです。

 福山や三原からの広域から保育園、幼稚園、小学校、保健師さん、療育の先生方など総勢150名が参加。来てよかったと皆さん思われたと思う素敵な話を私もここで皆さんに紹介したいとおもいます。

 一人目のお母さんの子どもは特別支援学校の2年生、こばとに通っているときのエピソードは「たいへんだっただろうな」と思うことばかり。

 行動の切り替えが難しく、お母さんは通園にてこずりました。やっとバスに乗っていけるようになったら今度は降りられません。

 こばとでお母さんが学んだことは「待つ」ということ。子どもが自分で動き出すまで待つのです。こんな不安なことはないのです。このままずっとバスの中だったらどうしよう、こんなに甘やかして良いのだろうか、もっと厳しくしないといけないのでは、と揺れるのです。

 なんとお母さんは1ヶ月間バスの中で子どもが自分で降りるまで待ち続けたのです。そして子どもは力をつけ、しっかりと自我を育て生きる力をはぐくんできました。

 バスの中は彼の安心できる世界だったのです。でもお友達とも遊びたいとの気持ちも育ち、やがて自分から動き出し、一緒の遊びに参加し、コミュニケーションの力をつけたたのです。

 もし、ムリに降ろしていたら、と考えるとこのしっかりとした生きる力ははぐくまれなかったと思います。でも「待てた」背景には、一緒に待ってくれる人、一緒に待つ時間、一緒に待つ場所、そして必ず自分で降りることができるとの子どもへの信頼と発達の見通し。どれがかけてもできない相談でした。

 この話があったとでの、午後からの私が話しやすかったことといったらありませんでした。これまでにない後ろ盾をいただいて、「まつ」「まとう」「まてる」「まったら」の連発でした。

 おかあさんありがとう!二人目のお母さんの話もまた後日に。夜は瀬戸内の美味しいものをいただいて、講師先生はまだまだ働きます。日曜日は午前中こばとに関わった保護者の皆さんへの話し、そして午後は職員研修とよくしゃべった二日間でした。

 前後が濃い内容だったので、うっかり忘れてしまうのですが、サプライズでお誕生ケーキとプレゼントをいただきました。今年は忙しくて何も無しで誕生日を迎えたので、とってもうれしかったです。印象に残る63歳のハジマリでした。この歳でいつまで待てるか。(いけぞえもと)

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