編集長の毒吐録
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☆2019/11/3更新☆

京都府立堂本印象美術館特別企画展『堂本印象美術館に川端龍子がやってくる 圧倒的迫力の日本画の世界』(〜11月24日)を観てきた。“龍子没後、京都の美術館施設における初の回顧展!”と銘打たれた企画だったが、川端龍子(かわばたりゅうし、1885年〜1966)の作品が初見、印象に残り、骨太な筆さばきが印象的だった。「京都画壇」に慣れ親しんだ人に違う「画」だっただろう。

龍子は、東京で活躍した日本画家として知られている。戦前から「健剛なる芸術」の創造を唱え、従来の日本画の伝統にとらわれない斬新で豪快な作風を創出したことで知られているという。主宰した「青龍社」は帝展・院展と肩を並べる日本画壇の一大勢力となった。龍子の初期から晩年にかけての代表作で、その画業を振り返る展覧会だった。

本展では、京都を題材にした作品も展示されており、京都にゆかりのある青龍社の画家たちの作品も一部紹介されていた。龍子と同時期に活躍した日本画家・堂本印象が建てた美術館で、龍子芸術を楽しむのも一興か。

『佳人好在』(1925年)は、室内の何気ない光景をえがいた作品、『金閣炎上』(軸、1950年)は、印象邸の近くであった金閣寺炎上を題材にしてもので(印章自身の作品も展示されている)、赤い炎は美しくはなく「恐ろしい赤色」ではあった。文化勲章受章の年に描かれた『保津川下り』(二曲一隻、1954年)、印象邸の西に位置する龍安寺の石庭を対象とした『龍安泉石』(四曲一隻、1924年)の2作品のいずれもが、実に骨太な作品だった。

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