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☆2019/11/16更新☆
2019年度秋季特別展『上野誠版画展−「原爆の長崎」への道程−』(〜12月18日(水)、 立命館大学国際平和ミュージアム 1階中野記念ホールを観てきた。上野誠の仕事に初めて触れたが、その表現の深さに驚き、志し(こころざし)の高さに目を見張った。
<広島・長崎の原爆をテーマに「ヒロシマ三部作(男・女・鳩)」、「原子野連作A−H」など広島・長崎の原爆被害を描いた木版画家上野誠(1909-80年)。/本展では、非体験者である上野が被爆者の証言を作品にしていく過程を1961-62年に制作した掌版シリーズ(小版習作)や友人への手紙から紐解きます。/戦後復興の陰で差別や貧困、後遺症に苦しむ被爆者の訴えを版に刻み続けた上野の反戦・平和へのメッセージを遺された作品を通して伝えます。>と主催者は言う。
長野・川中島に生まれた上野誠は、1929年東京美術学校に入学するものの、32年学内改革運動での検挙をきっかけに中退。その後、木版画を本格的に始め、ドイツ人版画家で彫刻家のケーテ・コルヴィッツに強い影響を受けた。戦後は、新潟・六日町で農民や労働者をモチーフに制作を続け、1952年に上京。ビキニ事件のおこった54年、上野駅で原水爆禁止を訴える広島の被爆者に出会い原爆被害を描くようになった。
61年には長崎を訪れ被爆者から直接証言を聞き、連作「原爆の長崎」に着手した。70年には、版画集『原爆の長崎』(新宿書房)を刊行した。上野が被爆者の体験に向き合い作品にしていく過程を展覧会で観ることができた。生誕110年にあたる年、上野の反核・反戦・平和へのメッセージを、作品を通して観られた。
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