編集長の毒吐録
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☆2019/12/19更新☆

『井上ひさし短編中編小説集成』(岩波書店)は全12巻。僕は2014年末から15年にかけての毎月、これらの本を読むのが楽しみでした(写真には1,2巻が欠けていますが、これは貸出し中のためです)。このシリーズには 、著者の「魂」がこもっているような気がしました。もちろん既読の作品もありましたが、いずれにしても、毎月、この本を買うために、本屋さんにいそいそと出かけました。

井上ひさしは。こう述べ、行動しました。<吉野作造の言葉に「わたしたちは無知でいる権利はもうない」というものがあります。民主主義とはそういうものなのです・・民主主義の主権者として、わたしたちには、政治に関心を寄せる責任があります・・税金の使い道をすべて明らかにするのは、民主主義の大原則です。そのためにも、政治家や官僚が税金を正しく使っているかどうか、国民を代表してチェックするメディアの役割は大きいのです。マスコミとは本来、わたしたちの民主主義の道具なのです・・マスコミの思想をわれわれが向上させなければいけません>

<一人一人の日々の行動としてなにができるでしょうか。まず、無責任な記事を掲載する雑誌や新聞は、買わないようにすることも必要です。お金を払うときは、それが食べ物でも、できるだけきちんとしているものに払うことです・・ものを買うことは、投票をするようなものだからです。/組織として、地域として、できることはたくさんあるはずです。政治をよりよくするために、まずなにができるか、もっと考えてみませんか>。

<井上ひさし没後10年 講演と映画でのぞく「ひさしワールド」>■日時:2020年4月12日(日)13:30〜17:15■会場:響都ホール(京都駅八条口南)。参加自由・無料・手話有■講演:小森陽一さん(東京大学名誉教授、9条の会事務局長)*演題「井上ひさしと憲法九条―没後十年にあたって―」■映画:『父と暮せば』(井上ひさし/原作、出演/宮沢りえ)

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