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☆2020/1/23更新☆
≪期日前投票が始まり、2月2日に投開票される京都市長選に寄せて≫その❷ マルセ太郎(1933年〜2001)の芸と芸談を、僕は愉しんだ。京都市長選挙の応援に何回も来てくれ立ってくれた。<永六輔さんが見えたその日、僕は苦しまぎれに、以前観た映画『泥の河』を、批評を昆じえながら語り演じたのです。これがいま演っている『スクリーンのない映画館』という新しい芸のジャンルを拓いていくとは考えもしませんでした。あくまでその日限りのネタだったのです。/永さんは『泥の河』に感動してくれました。それからです。三十年の長いトンネルを抜け出たのは>(『芸人魂』、1991年)。
俳優志願者でもあったマルセ太郎は、芝居もつくり演じもした。フランスの芸人・マルセルマルソーのパントマイムがマルセ太郎を創り、『スクリーンのない映画館』という、他に例を見ない芸を作り上げた
金沢の知的障害者のグループホームを舞台にした『花咲く家の物語』、在日朝鮮人家族(自伝的作品ともいえようか)を描いた『イカイノ物語』などもマルセ太郎の作品だった。見る力をもっている人々の心をわしづかみにした、マルセの芸だった。「長いトンネル」と自分で言っているが、向こうには輝く光があった。
Smart Renewal History by The Room
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