編集長の毒吐録
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☆2020/8/22更新☆

京都佛立ミュージアムで『終戦75年 特別展「トランクの中の日本 ~戦争、平和、そして仏教~」』(〜11月25日)を昨21日に観てきました。熱い日が影響したのか、30数分の滞在中の客は僕ら2人だけでした。戦争を考えることの出来る企画でした。多くの人に観てもらいもらいたい企画です。

同じ場所で、同じような企画があったのは、5年前の戦後70年でした。終戦70年を期して開催された「トランクの中の日本 ~戦争、平和、そして仏教~」 展は大きな反響を呼んだそうです。 広島平和記念式典への参列、ローマ教皇の「焼き場に立つ少年」への言及と教皇の配布指示で、ジョー・オダネルの「焼き場に立つ少年」の幼い兄弟の姿が世界の人びとの目に触れたのでした。他のオダネル作品も含めて圧巻の写真展でした。

<この少年が死んでしまった弟をつれて焼き 場にやってきたとき、私は初めて軍隊の影響がこんな幼い子供にまで及んでいることを知った。アメリカの少年はとてもこんなことはできないだろう。直立不動の姿勢で、何の感情も見せず、涙も流さなかった。そばに行ってなぐさめてやりたいと思ったが、それもできなかった。もし私がそうすれば、彼の苦痛と悲しみを 必死でこらえている力をくずしてしまうだろう。私はなす術もなく、立ちつくしていた>([ジョー・オダネル]。


43年の時を経てトランクを開けさせたのは、彼の平和への願いです。1990年からアメリカで、ついで1992年から日本各地で彼の写真展は開催され、話題を集めましたが、95年に予定されていたワシントンのスミソニアン博物館での原爆写真展は、アメリカ国内の在郷軍人の圧力でキャンセルされ実現しませんでした。

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