編集長の毒吐録
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☆2020/12/15更新☆

【読書雑記695】『大坂 民衆の近世史』 (塚田孝、ちくま新書、880円+税)。 著者は、大坂の形成や町の構造、さらに当時の人びとの暮らしを解説し、江戸時代の「褒賞」が、現在の叙勲や褒章の制度にどのように受け継がれたのかを明らかにし、その歩みをたどる。

江戸時代の大坂で、街の人びとはどのように生きたのか?どんな仕事に携わっていたのか?どんな人生を歩み、どのようにくぐり抜けたのか?江戸時代の「褒賞」の仔細な記録を読みとくと、当時の職業などのほか、病に倒れた親を支える孝行な娘や息子、没落した主人を支え続けた奉公人など、「名もなき」人びとのドラマが見えてくる。

著者は言う。<近年は、大坂を中心とする都市社会史、和泉地域を対象とする地域社会構造史、身分的周縁論を主たるテーマとして、研究を進めている。これらは、都市、在地社会、仲間(身分)集団を主たる対象とするという違いはあるが、過去の歴史社会に生きた人々の固有の価値を掬い取ろうとする点で共通し、その際、地域に即して社会関係・社会構造を総体的に把握する方法は共通している。これらの研究を進めるにあたって、さまざまな人びととの共同研究を組織しているのが、特徴である・・.ここ10数年ほど、都市社会史研究を中心として比較史を目的とした国際交流の経験を持つことができた。一方で、近年、欧米で日本近世史を研究する若手の研究者たちと、史料の読解から歴史方法論のレベルまで含めた、かつ継続的な討論が可能となるような条件が広がり、新たな質の国際交流が可能になった>

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