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☆2021/1/26更新☆
【読書雑記707】『「発達障害」と言いたがる人たち 』(香山リカ、SB新書、800円+税)。「発達障害バブル」とも言える状態が続いている。専門外来では、予約から診察まで3か月待ちは当たり前といった状況がそうだ。それだけ、わが子の行動やコミュニケーションに不安を抱く親たちが多いということだろう。大人は、仕事や人間関係の悩みが深い。みんな、「生きづらさ」の「証拠」として、「発達障害」という「記号」を求めているのではないか、と精神科医の著者は指摘する。
早期に診察を受けて、適切な支援を受けさえすれば、この「生きづらさ」は軽減されるのか?発達障害に関する分類や考え方は、動いしていて、精神科医でさえ、その動きについていくのは難しいという。「処方」をもとめる患者や家族の心理と移りゆく発達障害診断の現状がある。
<「あなたは発達障害です」と言ってほしい人たちがいる。誤解を避けるために言っておくと、私は、実際に発達障害と診断を受けながら生活している人やその家族、その医療に携わる人たちや支援する人たちを批判するつもりはまったくない。そうではなく、その可能性は低いのに、「私は発達障害かも」と思う人が増えているという、医療の問題というより社会的な現象について取り上げ、その原因などを考えてみたい、というのが本書の目的だ>と著者は言う。
Smart Renewal History by The Room
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