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☆2021/1/29更新☆
【読書雑記708】『武漢日記 封鎖下60日の魂の記録 (方方/著、飯塚容・渡辺新一/訳、河出書房新社、1600円+税)。武漢から新型コロナウイルスは蔓延したとされている。当局は1100万都市を封鎖することにした。武漢在住の作家・方方(ファンファン)は、自身のブログ上で武漢の実情を伝える日記を書き始めた。変化がヴィヴィッドに伝わる。
⾝近な⼈が次々と死んでいく状況、⾷料品やマスクの不⾜、医療現場の疲弊と焦燥など例を見ない災厄に対して個⼈はどうあるべきかを綴る。不安を抱える⼈々に「真実」を知る⼿がかりや大きな⼼の慰めを与え、午前0時の更新を待ち望む人は「億単位」ともいう。都市封鎖下の称賛と批判の嵐のなかで、発信した〈真実〉の記録といえようか。
<言論の自由は、いかなる政治体制下であっても、勇敢で志の高い個人が身銭を切って創り出すことができるということを作者はみごとに証明している。―内田樹><感染症は、社会全体の人道主義の水準を浮き彫りにしたと著者は書く。それは地べたレベルでも、政治レベルでも。作家とは、それを見て書き残す者だと信じた人の渾身の記録。―ブレイディみかこ>
<封鎖され、弾圧され、怯え、苦しみ、それでも起きたことをひたすら書く。これは私たちの『ペスト』(カミュ)だ。―いとうせいこう><人の暮らしに不可欠な自由を奪われた未曾有の都市封鎖の渦中、唯一生き残った「語る自由」が今、私たちに真実を伝え、パンデミック地獄からはい上がる術を教えてくれる。―山極壽一>
Smart Renewal History by The Room
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