編集長の毒吐録
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☆2021/3/30更新☆

【読書雑記723】『徴用工裁判と日韓請求権協定 韓国大法院判決を読み解く』(山本晴太・川上詩朗・殷勇基・張界満・金昌浩・青木有加/著、現代人文社、2000円+税)。日本で「謙韓」が煽られるようになったのは、日本の植民地支配の下、徴用工として働かされた韓国の人に慰謝料を払うよう命じた2018年10月の韓国大法院判決を契機してだった。日本国内では、「日韓請求権協定で解決済みの問題を蒸し返すな」と取り上げられた。本当に請求権協定で「解決済み」だったのだろうか。本書は大法院判決を読み解き、請求権協定の締結過程やその後の解釈の変遷を調べる。

本書では、被害者の人権を救済するという視点からこの問題を捉え、救済策を考えている。

戦時下の日本にだまされて連れて来られ、まともな給料も払われずに労働を強いられた13歳の少女は、日本での苦痛を忘れることが出来ず、無償労働を強いた日本企業を相手に慰謝料の支払いを求めた。そしてそれがようやく裁判で認められた。これは日韓両国の国家間の問題として考えられがちだが、第1に考えるべきは、過酷な被害を受けた彼女らが、13歳から今日に至るまで救済されずに放置されてきたという事実の重みだ。韓国大法院は彼女らの訴えをどうして認めたのか、判決を読み解き考える。日韓問題に詳しい6名の日本の弁護士が、徴用工裁判と日韓請求権協定の歴史を解きほぐし、解決のための提案をしたものである。

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