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☆2019/3/22更新☆
【読書雑記523】『古地図で見る京都 『延喜式』から近代地図まで』(金田章裕、平凡社、3200円+税)。1200年を越える京都の歴史を、多数の古地図と解説で再現する。歴史地理学の権威の手による古地図の解説書。興味深く読んだ。 現在の観光都市へとその姿を大きく変えた京都の歴史を、古地図によって通覧した書。もとになっているのは、京大図書館に寄贈された「大塚京都図コレクション」、これを中心に、さまざまな京都図を紹介、図の解題が続き、読み物としては「退屈」かもしれない。
醍醐天皇の命により藤原時平が中心となり編纂を始めた延喜式は927年に完成。50巻におよぶ延喜式の42巻に平安京の地図がある。真ん中を走る朱雀大路、右京と左京に分かれた市街の通りが描かれている。左京図には、堀川、西洞院に三本の川が描かれている。今の堀川は平安京造営にあたって自然の河川を改修した運河。当時幅20mもあったという西洞院通の西側にそって川が流れていたが、今では暗渠となっている。千年以上前の地図と同じ通りが今も残る「古都」!
第1章 宮廷人と貴族の平安京(碁盤目状の街路と邸第―左京図と右京図;宮殿と諸院―宮城図と内裏図)/第2章 平安京の変遷(認識と実態;京の道、京からの道;洛中の町と洛外の町;御土居と間之町―外形と街路の変化)/第3章 名所と京都(洛外の名所;コスモロジカルな京都―山と川に囲まれた小宇宙)/第4章 観光都市図と京都(多色刷りの京都図;観光都市図の内裏と公家町;多彩な観光地図―両面印刷と街道図の主法;多彩な観光地図―鳥瞰図と新構成への試行)/第5章 近代の京都図(銅版刷りの京都図―京都と学区;地筆と地番―地籍図;近代測量の地図;京都の近代化と地図;大縮尺図と鳥瞰図)
Smart Renewal History by The Room
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