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☆2019/8/2更新☆
【読書雑記558】『日本ナショナリズムの歴史 II 「神権天皇制」の確立と帝国主義への道』(梅田正己、高文研、2800円)。この巻も好著。「日本会議」に占拠された安倍政権を強い言葉で表現すれば、「極右独裁政権」となるだろう。それは、明治150年顕彰という偏った歴史観を国民に刷り込もうとしている。
王政復古の真因を、<下級武士たちがヘゲモニーを握って無能化した上流階級を越えて国づくりをするには、さらに上の最高権威を担いでそのエージェントとして振る舞う必要があった>と喝破した著者は、日本のナショナリズムを、「臣民ナショナリズム」と名付けた。従来の「偏狭なナショナリズム」とは違う、階級的な視点だ。
明治維新後の日本は、帝国主義化をめざした。この中で、「日本のナショナリズム」は人々を動員するうえで力を発揮した。「日本のナショナリズム」は「アジアの覇者」をめざす日本の「エネルギー」になった。この点で、福沢諭吉の対外論は、その無節操と非人間性なるがゆえに「エンジン」の役割をはたした。
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