|
<<前のページ
☆2019/8/23更新☆
<無言館&俳句弾圧不忘の碑への旅(全❹回)> ❸2018年2月に、無言館の敷地に建立された「俳句弾圧不忘の碑」と、その隣にある「檻の俳句館」を観た。マブソン青眼(せいがん)さん、金子兜太(とうた)さん、窪島誠一郎さんの呼びかけに応じた人々の浄財でこの碑は建立された。揮毫は金子兜太、完成直前に死去した兜太は、見ることが叶わなかった。
18年の「朝日俳壇」に、北嶋克司さんが詠んだ≪不忘忌に蛍一つ付いていた≫という句が掲載されている、選者は高山れおなさん、これに≪『俳句弾圧不忘の碑』を詠む。碑文を揮毫(きごう)した金子兜太氏の有名句〈おおかみに蛍(ほたる)が一つ付いていた〉の中七下五を借りる。一般に推奨できる作り方ではないが、この場合は同じ言葉を使うこと自体に強い思いの表出がある≫という評がついている。この句と評に次のような新聞記事を想った。
<戦時中の治安維持法の下、40人を超える俳人が検挙され、投獄されるなどした事件を忘れないとして、上田市古安曽に「俳句弾圧不忘の碑」が建立され、除幕式が25日あった。碑の文字は20日に98歳で死去した戦後を代表する俳人金子兜太(とうた)さんが揮毫(きごう)した。金子さんは「(除幕式には)必ず行く」と言っていたが、かなわなかった>。
鄙びた里山に、しばした佇み、吹き去る夏の風に身を任せて、俳句と俳誌、俳人までもが治安維持法で弾圧された戦時中を思いを馳せた。(❹へ続く)。
Smart Renewal History by The Room
|