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☆2019/9/4更新☆
【読書雑記566】『なぜ、それが無罪なのか!? 性被害を軽視する日本の司法 』(伊藤和子、ディスカヴァー携書、1000円+税)。2019年3月、岡崎、福岡、静岡、浜松と相次いだ性的虐待やレイプ事件への無罪判決が続いた。法律は、17年に110年ぶりに大幅改正されたが、それは性犯罪の被害を癒し、「損害」を「補償」し、加害者を罰するものとはなっていない。何故、どうして、こんなに遅れているのか。20年、性犯罪の刑法見直しへの期待も語られる。
女性の13人に1人が性被害経験あるといわれる。17年に刑法の性犯罪規定が改正されたもののそれは不完全で、立証責任が被害者側に課されているという。
著者はまえがきで言う。<2017年、110年ぶりに刑法の性犯罪に関する規定が改正されました。「時代に合っていないな」「女性や被害者の気持ちに寄り添っていないのでは」?と思われる法律の規定の一部です。刑法というのはなかなか変えられないもので、110年も続いてきた歴史と伝統もあるし、「きっとずっと変わらないだろうな」と思ってきましたが、被害者の方々声をあげたことがひとつのきっかけとなり、法律が変わったのです>。
実父が19歳の娘に性的虐待を加えた事件の無罪判決が、世間を騒がせたことは記憶に新しいが、その問題点を明らかにするところから本書は始まる。判決文を引用して、どのような経緯で無罪が出たのかを解説している。また、この事件のみでなく、他の性的な事件に対する判決や、男性の意識調査など、様々な面から法律の問題点を客観的に暴き出している。
Smart Renewal History by The Room
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