編集長の毒吐録
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☆2020/12/29更新☆

【読書雑記700】『天皇制と歴史学 ─ 史学史的分析から ─ 』(宮地正人、本の泉社、2500円+税)。 この国は「天皇制」に縛られているではないか。日本人の思考あるいは行動の背景に「天皇制」があるのではないか。そうした心性を、史料を解読して考える。幕末から現代まで、歴史と歴史学を問いながら、「反動化」する「時代の空気」を読み解く。

序論 天皇制イデオロギーにおける大嘗祭の機能─貞享度の再興より今日まで─//T部 幕末維新変革と歴史認識/第一章 幕末・明治前期における歴史認識の構造/第二章 混沌のなかの開成所/第三章 政治と歴史学─明治期の維新史研究を手掛かりとして─//U部 近・現代天皇制イデオロギー批判と史学史の課題/第四章 天皇制ファシズムとそのイデオローグたち─「国民精神文化研究所」を例にとって─/第五章 『日本文化大観』編修始末記─天皇制ファシズムにおける文化論・文化史の構造─/第六章 近代主義と近代主義者/補論 史料編纂所の歴史とその課題


<私は歴史学研究者は国民から過去への扉の鍵を託されており、そこで解明される歴史的真実は日本人成人男女の一人ひとりの固有の通史認識に資すべきもの、歴史学は国家の為ではなく外に開かれた国民国家の土台をなす市民社会の精神的内実を豊かにすべきものだとの考えをもっている。この立場から「天皇制と歴史学」を内部から理解すべく、一九七〇年代後半から作業を進め、その仕事は一九八一(昭和五六)年、校倉書房から刊行された『天皇制の政治史的研究』に収めたが、それ以降の、それぞれ与えられた機会を利用して史料をもとに研究してきた「天皇制と歴史学」のテーマにかかわるものが本書に収められたものである>(「あとがき」)。

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