編集長の毒吐録
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☆2020/12/31更新☆




<承前>❺『近代の京都を創った人たち』(1月1日)と『入院の記 病室からの風景』(5月1日)の2冊の冊子を上梓しました。こんな感想もあります。「京都市長選挙に立候補し、京都だけでなく全国の民主主義を愛する人々に多くの勇気を送ってくれた井上さん。2006年、脳幹梗塞で倒れ、<以降、何カ所もの病院の世話になり、数限りなく入院生活を経験・・・「病院評論家」を名乗っている>という冊子です。これは、14年間で21回に及んだ入院・手術の体験記です。「(病院の)談話室は読書室」「死んでる暇なし」「5日分の新聞を3時間30分で」など、無言宣伝に思いを馳せながら、不自由な体をおして学ぶ姿には本当に頭が下がります」

❹池添素との共著『「連れ合い」と「相方」―「介助される側」と「介助する側」』(11月3日)を上梓しました。こんな感想もあります。<一気読み。知らないことの多かったことにたじろぐ。死と背中合わせの壮絶な生きることへの格闘の中で、相方さんは「第2章=自死を図った」こと。そのころ、連れ合いさんは、病院からの帰りは泣いていたこと。イライラ、通じない気持ち、ダメ出しばかり、気をつかう日々・・。そして時代は、天下の悪法・障害者自立支援法に対する反対運動のまっただなか。連れ合いさんは運動の先頭に立って、日比谷の一万人集会や国会で意見陳述。その後、相方さんは自立支援法違憲訴訟の原告に。社会と連帯して闘わねばならないことと、一人ではどうにもならないときに支えとなる専門家や公的な支援システム。すべてがはじめての体験のなかで、支えて欲しいこと、支えることはなにか。この二人への敬意と愛しさを感じる。同時代を生きていることの幸せ>

❸今年も100冊の「読書雑記」をものに出来ました。印象に残った3冊です。『感染症と文明―共生への道』 (山本太郎、岩波書店)。著者はアフリカという感染症の「るつぼ」で研究に従事していた経験があるという人、それゆえか、彼の文明観は深く、説得力に富みます。感染症を歴史的に理解するうえで必読の書。彼は「感染症のない社会を作ろうとする努力は、努力すればするほど、破滅的な悲劇の幕開けを準備することになるのかもしれない」と言います。耳を傾けたいものです。『兵士たちの戦場 体験と記憶の歴史化』(山田朗、岩波書店)。著者はアジア・太平洋戦争を俎上にのせ、「鎮言」し、「悔悟」と「繰り返さない」の思いで本書をものにしました。兵士が体験し、記憶として伝えようとした戦場とはどのようなものだったのか。中国、太平洋や東南アジアに戦線を広げながら破局にいたる戦局を辿りつつ、兵士たちの残した体験記をもとに、戦場の実態を描き出します。『日没』(桐野夏生、岩波書店)。小説家・マッツ夢井のもとに、「文化文芸倫理向上委員会」なる政府組織から召喚状が届きます。この組織が指定する出頭先に向かった彼女。彼女は断崖に建つ海辺の「療養所」に「収容」され、責任者は、「社会に適応した小説」を書けと彼女に命じ、「更生」を迫ります。抗う作家、彼女の孤独な闘いは続きます。

❷入院することのない年を過ごせました。「肺炎」と診断されましたが、自宅で点滴を1週間し薬をその後の1週間飲み、抑えることが出来ました。訪問看護師さまさまです。「死んでる暇なし」

❶コロナ禍に呻吟し。政府は深刻な事態を認識していません。「政府の策は国民感情と区民の窮状から離れてしまっています。「感染の自己責任化」と「補償なき休業の強制」の押しつけに対して、十分な補償がないことを批判し異議申し立てをすることこそが“コロナ戦争”に勝つ唯一の途です。「自粛強制」と「補償」を一体とした政策こそが、人びとが、勇躍してコロナ禍に立ち向える途です。コロナ禍の世界的な広がりは、「安全」と「安全保障」とは何かを問うています。同時に、「連帯」と「希望」が問われているのではないでしょうか」(4月3日。現在進行形です)。政府権力の日本学術会議への介入事件が起こりました。「1933年に京都帝国大学で発生した思想弾圧事件を、僕らは「滝川事件」(京大事件)と呼んでいる。35年の美濃部達吉の事件後(天皇機関説が右翼に問題にされ、美濃部は貴族院議員を追われた)の2つの事件を経て、日本の戦争政策は加速した」(10月1日)。

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