幌内イメージ写真 北の台地 幌内原野から
 ここで紹介する「庭」は、山に囲まれた北の大地の厳しさと美しさを見せてくれる、箱庭のようなところです。傾斜度約10度、広さは1万8千坪、周囲は約1km。北海道の幌内原野からの便りです。
 樹木は、トドマツ(椴松)、エゾヤマザクラ(蝦夷山桜)・・・。山野草は、ミズバショウ(水芭蕉)、カタクリ(片栗)・・・。昆虫類は、ヘイケボタル、クワガタ・・・。鳥類は、カワセミ、ヤマガラ・・・。動物はキタキツネ、シマリス・・・。決して広い庭ではありませんが、散歩していると思わぬ出会いに感動することしばしばです。
 私たちが都会からこの地にやって来て酪農を始めたのは、かれこれ50年程前のこと、今では息子が後を継いでくれ、飼育している牛は100頭、搾っているのがなんと60頭、これが中堅の酪農だそうです。私たちは“自場自産”をこれからも考え続けたいと思います。
 そんな私たちの庭の春夏秋冬を、写真と紹介文でお楽しみください。(土本裕・満智子)
※写真をクリックすると、大きな写真が別ウインドウで開きます。
 

2月7日

雪中の馬 雪中の馬
 雪が降り気温がマイナス10度以下になると、馬上の雪は体温で溶け,その雫がツララとなる。雪と気温の組み合わせで、ツララは30センチ位に伸びる。馬が歩くと、チリンチリンと鳴り、厳しい冬の風物詩となる。
ツルウメモドキ(ニシキ科) ツルウメモドキ(ニシキ科)
 10月になると橙色の果実が裂け、中から赤い種子が現れる。それがそのままドライフラワーとなる。果実の上に雪が積もると緑の葉に、白、赤、橙・・・。寒椿と雪の美しさにも劣らない光景が楽しめる。
トドマツ(マツ科)と雪 トドマツ(マツ科)と雪
 トドマツに白い雪が積もり、太陽の光があたるとうす紫色に輝き、東山魁夷の絵が再現されたように美しい。