地震、津波、原発事故・・・、大災害の様子が日々明らかになり、胸が痛みます。被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。福島に住む高校の同級生、由美ちゃんには先週、ようやく連絡がとれました。千葉の同窓生からは「食べ物送ってほしい」の電話が入りました。
仕事で通るラーメン屋さんの前には毎晩、長蛇の列があります。こんな光景も、今はのどかに見えます。
災害時、障害児・者やその家族は大変な思いをされていることでしょう。逃げきれなかった障害者や家族の人たちを思うと胸が痛みます。
京都でも避難してきた人たちの話をあちこちで聞くようになりました。神奈川県から避難してきた話も聞きました。我が家も避難してくる知人のために部屋を提供します。こうして原稿を書いている間にも、雪深い長野の栄村で震災ボランティア中という看護士Tさんからのメールが届きました。
パン屋さんでは、他府県ナンバーのお客さんがたくさん買い込むのを見かけました。大型スーパーではペットボトルの水は2本と表示され、2kgのお米が山積みされています。コンビニでは乾電池は品切れだそうです。でも一時期のパニック状態はなくなったようです。京都市動物園から被災地の動物園にエサを運んだそうです。わたしもカンパしました。
いつもの画材屋さんは東北の製造会社が被害を受けたので商品が入ってこないと言っていました。
仕事先の利用者さんはニュースを見て「ワシだけぬくぬくと生きていられない」と言い、暖房を切ってしまいました。わたしは仕事先でニュースが流れると、涙が溢れてくるので困ります。
先日は長男と孫二人がやってきました。4月から保育所入所が決まった1才の孫は、長男がいなくても泣かなくなりました。「アブー、ダアダア、トトト、イヤ、カカ、テッテ、アーチャ」などとおしゃべりしています。上の子と違って、活発です。5才の孫は、おもちゃを取られてもニコニコしてる優しいお兄ちゃんになっていました。ちょうどパグ犬のRちゃんも預かっていて、賑やかでした。
そこへ三男の友達6人もやってきました。フリースクール『わくせい学校』の同窓生たちです。鴨川の河原で集まったのですが、吹雪になったので我が家に移動してきたそうです。わたしは、三男が朝からそわそわしてパウンドケーキを焼いていたのでおかしいなと思っていたのです。沖縄の大学を卒業して帰ってきたYくんが「みんな大きくなったね」と感慨深げに語っていました。いつも『わくせい』で土木工事担当だったAちゃんは、今では植木屋さん。いつも刃物を作っていたBちゃんは、日本一の日本刀を目指す刃物屋さん。プラモデル大好きだったCちゃんはフィギア制作専門校の学生。大人しいDちゃんは4月から芸術系大学生。Eちゃんは生物部で活躍する高校生。それぞれ好きな道に進んでいるようです。そこへ娘も加わって、みんなに「めっちゃ久しぶり」と言われていました。『わくせい』のスタッフの頭が薄くなったという話題から他の卒業生の近況まで、話はつきないようでした。
あの子どもたちがこんなに大きくなって立派になって、見違えるほどです。『わくせい』のスタッフや子どもたちを手こずらせた三男が、ちゃんとみんなの輪の中にいるのも不思議です。
災害で心痛めていたわたしですが、孫や「わくせい」の子どもたち、ワンチャンに元気をもらいました。子どもたち、被災者のためにもしっかりしなければと思いました。「弱者宣言」をして弱音を吐いている場合ではありません。 |