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☆02/01更新☆

第2回

2015年12月30日

 ある雑誌で歌手、ちあきあおみのことについて記したものを読んだ。1972年に「喝采」でレコード大賞をとったのは、僕はまだ覚えている。細川たかしのレコード大賞曲「矢切の渡し」は、ちあきなおみの歌の方がさらに上手いとの印象を持ったが、この曲の作曲者船村徹も同じような趣旨を述べていたとのことをウィキペディアで知った。歌謡曲というジャンルを超えた歌手だと思う。美空ひばりと双璧をなす人と言っても過言ではないような気がする。朝早く、連れ合いのおじいちゃんが住む福知山にて餅つき。17名の大人数。昼過ぎに宴会。すき焼き、水炊きの2種類の鍋をつつきながら、珍しく飲んだことのない日本酒を痛飲した。例えば、「独楽蔵」(純米吟醸)とかを。福知山をあとにしてから、洛西のカラオケ屋に入り、「石狩挽歌」「男の友情」「六本木心中」「1962、青い瞳のステラ」「竹田の子守唄」を歌う。夜、YOUTUBEでちあきなおみの「男の純情」ホームレス・ハートの「私泣くかもしれない」夏川りみの「六本木心中」クレージー・ケン・バンドの「タイガー・ドラゴン」桑名正博の「酒と泪と男と女」指原莉乃(AKB48)の「ぐでんぐでん」などを聴く(いずれもカバー曲)。YOUTUBEで音楽を聴き始めたらなかなか止まらない。楽しんでから、忌野清志郎のCD「夢助」を聴く・・・・・・酒の酔いと音楽が心地よい。
「石狩挽歌」の作詞者は後に直木賞作家となったなかにし礼のデビュー作。また「男の純情」は五木ひろしが、松山たけしの芸名の時、起死回生を願い挑んだ「10人抜き歌合戦」の8人抜きの時に選んだ曲―死んだ友人に残された友が語りかけるという珍しい演歌。審査員としていた淡谷のり子が「自分に酔いしれている。もっと客観的に」と評し、その曲の作曲者でもある船村徹が「こんな難しい曲を選んだ、その度胸は評価できる」と評した。尚、「男の純情」はYOUTUBEでちあきなおみの歌が聴けるが、僕は聴いて実際涙が出てきた・・・すごい迫力で彼女は歌っている。

2015年12月31日

色川武大「新宿その闇」、「右も左もポン中ブギ」を読了する。色川武大の面目躍如の作品、こんな掌編を書かせたら他を寄せつけない面白さ。もちろん色川は「狂人日記」が最高作品かとは思うが。出町柳のジャズ喫茶「LUSH LIFE」に行く。哲ちゃんの写真(新作)のいくかを観る。この前、脳梗塞で倒れたあとに撮影した初めての作品群。「撮影の際に、あまり頭が回らず、シャッターチャンスが少しずれる」とは哲ちゃんの弁。でも、それらの作品群を見ていたら、その鋭敏で研ぎ澄まされた感覚は、全く衰えていないと思うのだが。
 出町柳から河原町へと行く。「アンジェ」に寄り、ブック・コーナーで「桃紅百年」「食に生きる」「旅の窓」を30分位立ち読み。以前、篠田桃紅の個展をあるギャラリーでやっていたが(随分前の話・・・)、その時、具象とも抽象とのつかない「桜」(リトグラフ)という先品が展示されていた。確か、8万であったと思う。僕はその「桜」に魅了されたが、8万を出す勇気がなかった。今は時々、「桃紅えほん」(世界文化社)で桃紅の激しい美の世界を楽しんでいる。「食に生きる」を書いたのは辰巳芳子だが、僕は彼女の書く文章が好きだ。「旅の窓」は写真と文から構成された美しい本。文章は沢木耕太郎で、旅の意味やその本質を僕の前に提示してくれる。手元に置いて楽しみたい本。BALビルに寄り、「無印良品」「マーガレット・ハウエル」「丸善」の売り場を流す。「丸善」では本と文房具を買った。「丸善」が再び河原町に出店して、二日目に行ったが、池澤夏樹の本を10点、石牟礼道子の本を12点置いていた。こういう本屋を僕は好きだ。街に出たときには「丸善」と「フタバ+」には必ず寄っている。夜、岩波書店新書編集部のOさん、N先生、Sさんに手紙を投函。元「塔」編集長K氏、幼なじみの直ちゃん、句友宿酔に電話―今、準備している僕の第一句集の編集作業のお礼をする。

 2016年1月1日

 6時起床。850年建立の大原野神社に初詣。時間が早いせいか、あまり人たちを認めず。小さな祠も含めすべてにお願い事をした。その足で近くの「ファミリーマート」で「石川さゆりショー」のチケットを2枚予約する。友人の病気見舞い、または激励を込めての僕からのささやかなプレゼント。改装された大阪フェスティバル・ホールでの4月に開催。12時50分から松尾大社前で行われる「憲法をいかす未来ネット」の宣伝行動のため、家を出て29系統の市バスで現地に向かったが車の渋滞でバスは進まず。10分遅れての参加。昨年も、「いっせい地方選挙」のために元旦宣伝を行ったが、大粒の雪で寒風の中であったことを思い出した。市政を革新しようとの意志を抱く人たちと宣伝活動をともに展開。何人かの顔見知りの人たちに新年のあいさつを行う。帰りのバスが20分経っても、30分経っても到着せずも、じっと待つ。家に帰り、本とノートを持ちラクセーヌにある「小川珈琲」に向かい、境谷西通りを歩く。15時過ぎに入店。朝日新聞を読むー「世界はうたう」の特集ページで「アメージンググレイス」の解説あり。有名な黒人霊歌―自分の罪を認め、神に許しを請う歌。以前、西木屋町のKSKホールで市川修ピアノ、歌市川芳枝で聞いた歌。その余りにもすごい感動のため僕も歌いたいと思い、芳枝さんのレッスンを受け続けた後、北山通りの上野街道を少し北上した場所にある多目的ホールで、観客に同じく市川修のピアノで歌ったことのある曲。また、同じページにピーター・バカラン選定のベスト5曲が掲載されていた。第1位―「勝利を我らに」61年 第2位「オハイオ」71年 第3位「イマジン」71年 第4位ゲット・アップ・スタンドアップ〈ボブ・マーリー〉73年 第5位ふりー・ネルソン・マンデラAKA84年。「オハイオ」以外、僕はみんな知っていた。ピーター・バカランの適切なチョイスにビックリ。その後、読書―「友は野末に」(色川武大)を読了。夏目雅子を喪い途方に暮れていた伊集院静を救った「いねむり先生」は、色川武大の別名阿佐田哲也のこと。伊集院静が敬愛して止まない作家。今は無き一乗寺の京一会館で阿佐田哲也原作「麻雀放浪記」を見たが、鹿賀丈史、大竹しのぶの好演技を今でも覚えている。深夜―保存してあったジョージ・アッテンボロー監督の「ガンジー」を観る。今、僕が関心を抱いている人は、ガンジー、日本共産党の創立時党員の一人市川正一(日本共産党への大弾圧で逮捕。長い獄中生活で歯が抜け落ち、生きて闘い抜くため食べ物を机の上ですりつぶして食べたという。身長は168センチだが、最後には31.6kgだったという。非転向のまま宮城刑務所で獄死、53歳)、魯迅、シモーヌ・ヴェイユの4人。

1月2日

 市長選の関係で遅れていた年賀状を投函する(第一次分)。親戚一同が集まって新年会。酔いつぶれる。「しんぶん赤旗」での鶴見俊輔を追悼する記事での俳人黒田杏子の記事の鶴見の言葉として「俳句というのは、おそらく世界で一番短い芸術の形でしょう。日本文化の中の、日本芸術のピークだと、私はそう考えています」と紹介あり。「声高に論理で人を言い負かすのは、理性的にしか世界を見ない未熟で空疎な行いです」と若松英輔と山田太一の対談での若松の発言―1/1の京都新聞で。いずれの記事も同意しながら、深く考えされられた。

1月3日

初ドライブ。ひーちゃんと一緒に2回目の大原野神社へ「初詣」。
嵐山の「コミュニティ嵯峨野」で開催されていた、かとうかつあきさんや林原伸樹さんらの「3人展」を観る。偶然、「京都中途障害者の会」でご一緒している重本さんの家族たちと会い、お互いにあいさつを交わした。

1月4日

井上吉郎さんの「白梅町無言宣伝」に同行する。いつも元気よくデモなどで先頭に立ち、シュピレヒコールを行っている若い女性と知り合う。お互いの電話番号、メアドを交換する。一時間の行動を終え、203号系統の市バスで四条河原町。「藤井大丸」のバーゲン・セールを見て回る。「BEAMS」「ユナイテッド・アロー・ビューティ&ヤング」「KTTO/AAA」「HML」の売り場をチェックする。「KTTO/AAA」にてハーフ・タートルネックのブラウンのセーターを買う(40%OFF)。ひーちゃんは僕は首が短くて全然似合わないというけれど・・・・・・。他にも欲しい、「カットソー」や「タータンチェックのきれいな黒と赤のネルシャツ」があったが、ようやくのことで我慢した。201系統市バスで京大博物館へ行く。戦争の悲惨さを捉えた写真展を観る。京大生協ルネで本をいくつか買い、2階の食堂でランチ。その後、出町柳の「LUSH LIFE」。店でジャズを聴きながら水墨画の画家小森文雄さんと談笑。井上有一展を金沢の21世紀美術館でやっていて、すごい評判を呼んでいるとの話を聴く。小森さんの友人の話を聞いた上での伝聞。昨年、御池の蔵丘画廊の40周年記念としての「井上有一」展は見たし、「日々の絶筆」という有一のエッセイは何度か読んだ。また、古本屋でて入れた図録も時々見るが、彼の「貧」という字には圧倒されっぱなし。夜、市長選に向けた会議。

1月15日

府立医大での定期検診―特に異常認められず。同志社生協良心館BOOKに行き、注文してあったいくつかの本を買い求める。内田百ケンの本を初めて買う。ちくま文庫―内田百ケン集成。大学の後輩Nさんに会い、住所や電話番号を聴く。「細田さん、OB会に出てくださいよ」と言われる。年に一回行われる同志社生協のOB会のことだが、以前1回参加したが、当時の職階の延長線上での上から目線の人がいたり、政治信条への質問があったりで、面白くもなんともなかったので、それ以降1回も参加していないし、連絡もないのが現状。「うん・・・あまり面白くないからなぁ・・・」とだけ答えた。
15時から、洛西に帰りS氏宅にての「日本共産党後援会」に初めて参加する。洛西ニュータウンでの生活上の問題点や、市政上の要求などについて2時間の意見交換。18時から北山で「京都大学交響楽団の定期演奏会」を、ひーちゃんとともに聴く。生はいい。終了後、「ミュンヘン」に行き、閉店11時まで「若鶏の唐揚げ」「スモークサーモン」などをあてに食べ、飲む。帰宅時間24時。

1月16日

11時半「憲法を生かす未来ネット」のプラスター宣伝に参加。洛西ニュータウンで最も交通量が多い交差で。14時から境谷会館にて「交通、街づくり」の学習集会に30分だけ参加した後、田中里ノ前に行き大学の先輩Iさんと会う。本の販売協力をお願いする。17時みっちゃんと高島屋前で落ち合う。「たったいす酒場」で軽く飲み、よう子ちゃんのライブのため「拾得」へ。下田逸郎さんらとのメンバーでのライブ。みっちゃんはライブに感激、よう子ちゃんの新しいCDを買う。家に帰り、東京都日野市に住むK氏に手紙を書く。

筆者紹介
細田一憲

好きな作家は大江健三郎、池澤夏樹、高橋源一郎、保坂和志、石牟礼道子、須賀敦子、R.ブローディガン、I.カルヴィーノ。好きな詩人は金子光晴、黒田三郎、茨木のり子、L・アラゴン、P・エリュアール、L・ヒューズ。好む音楽は特にジャズ、ブルース。好きなミュージシャンはD・エリントン、R・アームストロング、B・ホリディ。35歳で強いストレスの中、精神疾患を発症し以降10回の精神科病院への入院を経る。

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