
| 2012/11/3 | 先週の今頃はインチョンで同時通訳を頼りに、アジア太平洋地域の障害者問題に耳を傾けていた。そしてあっという間の一週間が怒涛のように過ぎていきました。 韓国での一番の収穫は「何もなかったこと」。「どうなってんの!」と腹立たしいことはいくつもありましたが、「しまった!」と悔やむことも、「どうしょう!」と途方にくれることもなかったということ。 自分の事は結構アバウトだけれど、相方のこととなると、なるべく不便をかけないでいたいという気持ちが働き、パーフェクトを狙います。自分の落ち度で迷惑をかけたくないのです。 その点で行けば、かなり快適な旅だったのではないかと自負しています。そして、長期お出かけの自信も付いたということでしょうか?さしあたり、来年の夏の青森県弘前市での全障研大会も飛行機で安心していけそうです。 相方の体力に自信をつけた5日間でしたが、帰ってからの私のスケジュールは、「どうしよう!」「しまった!」の連続でした。 木曜日の夜は11月2日から開催される山口華楊展の特別鑑賞会とレセプション。母のお供で私も同行。まずはその圧倒的な作品群に感動。そして大勢の方が参加されたレセプションは、韓国での歓迎夕食会より知っている人が少なくて心細い。 いかに私がこの世界から足を遠のけていたのか、知ろうとしていなかったか。私は私の道を62歳まで歩いてきたから仕方が無いとは思うが、本当に「しまった!」と思った。 もっと知っておけばよかった、もっと聞いておけばよかった、もっと出会っておけばよかったと後悔しきり。でも持論の「いつからでもやりなおせる」と「いつからでもスタート」を自分に課して、母が元気なうちに「しまった」を取り戻したいと感じました。 そしてその翌日の金曜日の夜は、大学の授業を終えたらすぐにブライトンホテルへ直行。いつもぎりぎりの準備で後悔するのですが、前日の夜にレジュメを用意はしたものの「どうしよう!」の気持ちを抱えたまま会場へ。 お話のテーマは「子どものこころ、大人のキモチ」聞いていただくのは、京都音楽家クラブの会員の皆様。どうして私がお招きいただいたかですが、知り合いもいて、行くことになった次第です。 20数名の方が並ばれる中、オープニングはピアノの演奏から。そして、ここでもお名前はほとんど分からないけれど、演奏家の業界では名だたる皆さんがご参加されているよう。 「どうしようか?」のことばしか頭に浮かんできません。ホテルでの講演も、音楽家の方を対象にしゃべることも初体験。 さらに、私が3歳からピアノを習っていた御高齢の大御所の先生まで、私の話を聞きに来てくださいました。ここでは「かわいいもとこちゃん」になってしまいます。 何とかほぼ1時間の話を終え、その後はホテルのおいしい食事を皆さんといただき、終わりごろには参加された皆さんからヒトコトの感想をいただきました。 皆さん自分のことにひきつけて受け止めてくださり、とてもうれしく、そしてほっとしました。最後に、副理事長の船岡陽子先生が「いつもならこれでお開きですというところですが、私のキモチは、もう一度ピアノの演奏を聴きたいキモチです」といわれて、ピアニストの方はもう一度登場してくださいました。 さすがプロです「どうしよう」も「困った」もなく、すばらしい演奏を聞かせてくださいました。 ということは、私は自分のことはまだまだだけれど、相方の介護はそうとうプロの道を究めてきたかもしれませんね。 今日は午後から京都国立近代美術館で、懐かしい絵画にもう一度出会ってきます。(いけぞえもと) |