瞬作さんの難病日記
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☆02/15更新☆

第31回

 先日,二軒の喫茶店へたてつづけに入りました。不便を感じたことがありましたので、記しておきます。

 私は外用の歩行支援カーにもたれながら、ヨチヨチ歩いてゆきましたが、だれかの見守りや介助がないと、倒れる危険があります。こけたら、自分で立ち上がるのが困難です。

 一軒目は、初めて行く店でしたが、玄関前に、せっかくスロープがあるのに、ドアーの反対側が開くため、一旦、玄関前を通り過ぎてからドアーをあけて中に入らなければなりません。

 もう一軒は、よく行く店ですが、玄関ドアーが外開きのため、時々、苦手な後ずさりをしなければなりません。もちろん入り口の前に段差があれば、中に入ることさえできません。そう考えると、まだいい方なのでしょう。

 周りの人たち、店のお客さんも従業員も、みな親切で、障害のある私に、何かと気を使ってくれます。それだけに、建物の不備は残念です。こうした使いづらさは、実際に不便を感じている私たちが、冷静に客観的に、周りの人たちに伝えていかなければならないのでしょう。

 今日、こんなものを書きましたので、以下に紹介します。ちなみに妻と3人の子どもたちにはすでに見せてあります。

私の人生の終わり方  高橋瞬作

1 これまで楽しく生きてきたのだから、これからも夢と希望をもって、一日、一日を大切にしてゆく。

2 延命治療は行わない。

3 葬儀は行わない。もし、行う場合は、妻と三人の子どもたちだけで、つつましく行う。

4 遺骨は、深草墓苑に納める。分骨して納めることも可能。

筆者紹介
高橋瞬作
2011年春まで、全京都生活と健康を守る会連合会の事務局長を務め、国民健康保険制度を国民本位に立て直す運動の先頭に立つ。「払うことのできる国保料を」を1990年代から唱えるなど、先を見通した提起が運動を励ます。生活保護制度にも精通し、生存権裁判に取り組んでいる。読書家としても知られ、無駄のない語り口が魅力でもある。 多系統委縮症(オリーブ橋小脳委縮症)という名の難病(10万人に6人が発病する)を発病、病を受け止める姿が人を励ましている。
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