ひゅうまん京都

WEB版 『ひゅうまん京都』

 

 
 
障害児学童
障害児学童―しっかり保育して(10月号)

 京都市でも小学校1〜3年の留守家庭を対象に学童クラブ事業(学童保育)が実施されています。この中で約百四十人の障害児が健常児とともに放課後を過ごしています。
 この事業は、9月までは無料でしたが、市の財政難を理由に、10月1日から、有料化されてしまいました。利用者はその所得に応じて利用料を徴収されます。しかし、利用者は、利用料だけでなく、おやつ・教材費なども支払うため、月に六千円円以上を負担する家庭も少なくありません(来年度は1万円)。
 ところが、京都市内の学童クラブでは、障害児家庭は毎日通いたくても、ボランティア不足やクラブの受け入れ態勢が不十分などのために、京都市から通所回数を制限され、お金は同じように徴収されるが、同じ回は数通えないという事態が生じています。
 制度上は、障害の有無に関わらず、本当は毎日通所できる学童クラブ事業です。それでも、京都市は「回数が少なくても一律徴収はかわらない」「親もお金をとられることで、権利意識を持つだろう。受け入れ館所も、努力するだろう」と行政としての責任を果たそうとはしません。
 あわせて、ますます深刻になる4年生以上の問題(障害児は放課後留守番をさせることは困難なので、継続して保育が必要)に対しても、「京都市の課題であるが、何も策はない」と放置したままです。これでは、京都市に住んでいる人が、安心して、子どもを育てていくことができません。
 「この差別と矛盾だらけの実態を何とかしてほしい」と10月1日に緊急集会を50名の参加で成功させました。 今後も街頭宣伝や緊急署名などを通じて実態を市民に訴えて、早急にこの実情を変えていきたいと思います。

 

浦野新一(京都市・障害児の学童保育を保障する連絡会)


 
 


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