ひゅうまん京都

WEB版 『ひゅうまん京都』

 

 
 
知っ得情報
スペシャルオリンピックス なかまの感動、私の感想
 下 精いっぱい勝利へ、がんばる勇気をあたえて!(05年5月号)

 長野県で行われたSO(スペシャルオリンピックス)に2名の知的障害者と参加しました。競技に参加したわけではないのですが、とっても楽しい思いをさせてもらって帰ってきました 。 たくさんあった競技のうち、スノーボードの観戦も、少しでしたが、することができました。その感想も含めスポーツについて感じたことを述べます。
 
「ようがんばったな」
 
 山の上から滑り降りてくるアスリートの姿に健常者の競技から受ける感動とはまた違った感動を覚えました。
 早く滑ることができる人は早く滑ってきています。転倒しながらも最後まで滑り終えることを目標に滑ってきている人もあります。ゆっくりながら最後まで滑っている人もあります。
 それぞれの能力に応じて日常の練習の成果を発揮しているのです。
 SOには各々のレベルで参加できます。そして全員が表彰されます。順位はありません。ゴールしたあと、「どうだ」といわんばかりにガッツポーズする人もいました。「やったよ」と手を振る人もいました。転がっては起きるというパフォーマンスを見せる人もいました。  
 それぞれが自分の力を出せたことを喜んで、胸を張っていました。スポーツをするということは本来、こういうものなのかなとも思いました。
 勝たんがために自分の肉体や精神を痛めつけ薬にまで頼らないと勝利を目指すことができない一部のトップスポーツに対し、「ようがんばったな」と心から拍手できるSOのアスリートたちが行うスポーツ。
 
日常的にスポーツを

 前者のトップスポーツをするアスリートたちを責めることはできません。その周囲の環境がそうさせているとも思えるからです。それに対し後者のSOのアスリートたちは自分たちの持つ能力を自然のままに発揮していると思います。だから、自然と拍手ができるのではないかなと思います。
 順位を競うことは否定しません。トップスポーツのアスリートもSOのアスリートも、純粋にスポーツをやっているということを感じ取れた時に私たちは感動を受けるのではないでしょうか。 そんなことを、SOのアスリートたちを通してスポーツを考えた時感じます。
 SOは日常的にスポーツを行うことが最も大切な活動とされています。時々作業所の仲間とスポーツをしています。これからも日常的にスポーツを楽しむことを忘れないでやっていきたいと思います。
 最後に今回のSO長野大会で行われた宣誓を紹介します。
  *   *   *
「わたくしたちは、精一杯力を出して勝利をめざします。たとえ勝てなくても、がんばる勇気を与えてください」

大槻昌喜(福祉作業所職員/綾部市在住)


 
 


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