ひゅうまん京都

WEB版 『ひゅうまん京都』

 

 
 
ラジオひゅうまん京都
(05年6月号)

 今日(6月7日)のお客さまは、児童デイサービス・パーチェ施設長であり、障害を持つ子どもの保育・療育をよくする会の事務局を担当している田村一美さん、ハスキーな声が特徴的です。

 *    *    * 

池添 パーチェができて、今年で3年になるのかな?

田村 そう。最近は第2パーチェも開設されるようになりました。発達などで、ちょっと気になる子どもさんのための施設が少ないから、需要は多いです。

池添 支援費制度とともに歩んできた訳ですよね。それにパーチェは、折からのイラク戦争にダメの姿勢を示すイタリア語の平和の意味があったのね。

田村 ええ、乳幼児の療育が支援費制度に馴染むかどうか、大いに心配だった。乳幼児の療育は、本来、公費で行うべきだと考えていましたから。

池添 障害なのかそうでないのか、よく分からない子どもは少なくない訳で、その療育が有料ということになれば足が遠のくことになりかねないものね。

田村 でも、療育の場を求めている人がとても多くて、今では90名近い子どもさんが親子通園されています。

池添 園ではどんな1日?

田村 朝一番は親子一緒に遊びます。子どもとどのように遊べばよいかよく分からないお母さんもいらっしゃるので、リズム体操などして、関わり方を知ってもらいます。その後はお母さんと別れて、遊びますが、夏が近くなると水遊びが多いですね。その間、お母さんとはミーティングです。

池添 いま問題の自立支援法が通れば、この遊びも「応益負担」の対象となるね。

田村 とんでもないことです。お母さんが、幼稚園や保育園のようにもっと長時間利用したいとおっしゃっても、負担が大きくなるとそうはできない。

池添 「療育」自体が馴染みの少ない言葉だしね。乳幼児の療育への「応益負担」をやめて欲しいと国会に行って来られましたね。

田村 議員さんには、そもそも「早期療育」「児童デイサービス」とは何かから話さないと分からない。だいたい、お金持ちしか療育を受けられない仕組みなんて許せない。


 
 


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