ひゅうまん京都

WEB版 『ひゅうまん京都』

 

 
 
左大文字
(05年10月号)

「介護帰省パス」を取得した▲以前からその名は聞いてはいたが、手続きまでには至らなかった。実務が重荷になって申請窓口にまで足が向かなかった。どの程度のメリットがあるのやらも分からなかった。年に数回程度の帰省ならそれほど負担にも感じなかった▲母の要介護状態が重篤になって、帰省回数が激増した。月に1〜3回程度、しかも夕方に着いて、翌朝帰るということも重なった▲「介護帰省」といっても私に具体的な介護役割があるわけでない。ベッドから車椅子、車椅子からトイレへの移動。体位の変換。食事介護。ほとんど無くなったが外出介助。その程度の介護行為である。それでも顔を見るだけでいい、妹たちの家族と交流するだけでも意味がある、と飛行場へと向かう▲一回の帰省に数万円かかる。見兼ねて妹が介護帰省割引の情報を仕入れて、手続きする事を薦めてくれた。必要な書類は、母の介護認定のコピーと住民票、私と母の関係が分かる書類(戸籍抄本)、そして私の免許証と写真1枚。窓口(JAL)では書類確認が済めばその場で発行される▲普通運賃二万三千百円が1万四千八百円に、約30%offとなる。他の割引率に比べて特段にお得かといえばそうでもないが、JAL関連社のみの制度らしい。週末には初めてこのパスを使って帰省する。事故が怖いけど。

(つどめ)


 
 


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