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洛西ふれあい会館宿泊施設存続を 松本 - 2013/02/15(Fri) 15:53

 洛西ふれあいの里保養研修センター「ふれあい会館」の宿泊施設が廃止されようとしています。
 近日中にパブリックコメントを実施して結論を出すとのことですが、京都肢体障害者友愛会は下記のような要望書を2月12日に担当課の長寿福祉課に提出しました。
 関係者のみなさんからも声を上げてください。

                 2013年2月12日
京都市長 門川 大作 様
                 京都肢体障害者友愛会
                   会長 松本美津男

洛西ふれあいの里保養研修センター宿泊施設存続要望書

 京都肢体障害者友愛会はこれまで、ほぼ年に1回洛西ふれあいの里保養研修センター「ふれあい会館」(以下ふれあい会館と略す)の宿泊施設を利用してきました。
 なぜなら、当会には重度の障害者が多く、車いすで帰宅時間を気にすることなく、ゆっくり交流を深めるための宿泊施設が京都市内で他には無いからです。
 また、当会会員には生活保護受給者や低所得者が多いこと、そして重度障害者の介助者が一緒に宿泊しなければならないことがあり、宿泊費はできるだけ安く済まさねばならないからです。
 このようなことから、地理的にやや不便という問題があるにしても、ふれあい会館の宿泊施設は当会にとってはきわめて重要な施設です。
 ところが、洛西ふれあいの里保養研修センターあり方検討委員会では宿泊施設を廃止する方向の提言(案)が出されました。検討委員会に障害者関係者が入っていないので、障害者の実情が理解されていないのではないでしょうか。
 民間宿泊施設でバリアフリーが進んでいると言われても、障害者向けの宿泊ルームは一部屋だけです。重度障害者が車いすで複数、あるいは男女別に宿泊できる設備を持つところははまずありません。一流ホテルならゆったりした部屋はいくらでもあるかもしれませんが、当会の会員で一流ホテルに泊まれるほどの高収入の会員はいません。安いホテルはバリアだらけです。
 稼働率と市内利用者割合が少ない問題については、研修実施方法や施設運営、宣伝などのさらなる工夫によって改善できる余地があると思います。
 市外利用者に市税を使うことの問題も観光客を増やすための投資と考えれば良いのではないでしょうか。また、支援学校の修学旅行生利用については重度障害者が団体で泊まれるところがあるということで、京都市の評価が上がり、障害者の家族旅行などを促すことにもなると考えられます。
 高齢者以外の利用が増えて条例の設置目的と利用実態が乖離してきているというのであれば、設置目的を高齢者・障害者の保養・社会参加というように変えれば良いのです。是非、市民目線、利用者目線で考えてください。
 市内共同作業所も宿泊訓練に使っており、ふれあい会館の宿泊施設が無くなって困るのは当会だけではありません。
 神戸市の「しあわせの村」の宿泊施設には車イス対応洋室が8室(ツイン:最大2名)もあります。
 2ヵ所ある東京都の障害者スポーツセンターには車いすで泊まれる洋室・和洋室が2ヵ所合計で8室あり宿泊費は1500円です。
 より便利なところに同規模以上の宿泊施設を作ってもらえるのならまだしも、代替え施設がないまま宿泊施設を廃止するのは絶対にやめて下さい。
検討委員会は「はばたけ未来へ!京プラン」実施計画を受けて設置されましたが、ふれあい会館宿泊施設廃止では、障害者の未来へはばたく足がかりを減らしてしまいます。
 ふれあい会館の宿泊施設の存続を強く要望いたします。

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