あんな本、こんな本
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『Good Morning, Kai!』
Ayano Nishihara 著 Yasuo Kurokawa
and Annie Marlow編・訳
 この本は西原理乃著『海くん、おはよう』(新日本出版社 1999年)を、高校生用の英語のテキストとして編集したものです。『海くん、おはよう』は、1991年、当時1才7ヶ月の海くんが不慮の事故で重度障害児となってしまったときからの家族の関わりや出来事などを、1999年に姉の理乃さんが書きつづった本です。

 私は英会話スクールに通って10ヶ月の生徒で、そのレベルはまさしく中学生並。この本は私のテキストにもピッタリ!ということでさっそく”読んで”みました。はじめはノートに電子辞書、手にはペンでの格闘でしたが、慣れてくるとなんのことはない、文章はいたってシンプルで易しい。難解な専門用語もほとんどない。それでいて、内容は愛にあふれています。

 海くんにおこった事故は、家族にとってはあまりにも唐突で到底信じがたいものでした。彼らを悲しみのどん底からはい上がらせたものは、いったい何だったのか。家族の苦労は大変なものですが、この本には、今を精一杯生きる家族の姿がそこにはあります。うらやましくなるほど強い家族のきずな。地域の中で人々と共に生きることの素晴らしさ、そして何よりも、あらゆる命の尊厳、豊かに生きる権利をすべての人が有することを、この本は教えてくれます。行間に愛があふれているのです。

 このテキストを使って学習する高校生は、英語の文法云々よりももっともっと大切なことを学ぶことが出来るでしょう。 海くんがいま生きていること、それが一番すばらしい!私の読後感です。

(ゆらひろみ・京都障害者共同作業所連絡会事務局)
『Good Morning , Kai!』
Ayano Nishihara 著 Yasuo Kurokawa and Annie Marlow編・訳
山口書店
2001年発行
本体400円
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